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【試合感想文】 7/17楽天4-2ロッテ:渡辺翔太の快投なくして7月の反攻なし!

Aクラスへの挑戦権は得た!

決勝点は今季前半戦「打」の新戦力、小郷裕哉の2点二塁打だった。

僥倖も僥倖。2-2の同点出迎えた6回2死2,1塁、打ち上げたイージーな左飛で3アウトかと思われたそのとき、左翼手の石川慎吾が打球を見失った。

ちょうど上空は薄暮。背走した遊撃手を及ばず中間にポテンと落ちたラッキーヒットが、連勝は8で止まったとはいえ、イーグルスに勝利の女神がまだまだ味方していることを感じさせてくれた。

83試合39勝43敗1分の借金4で4位折り返し。

よく巻き返したと思う。

交流戦突入前夜まではシーズン途中に梨田昌孝監督が休養を発表した2018年と似たペース。今年も早々に終戦なのか・・・と暗澹たる思いだったが、小郷、村林一輝の活躍に、主砲・浅村栄斗が徐々に本領を取り戻し、投では内星龍、渡辺翔太らの奮闘もあり、2年連続タイトルホルダーと外国人がほぼ機能しないなか、最大13あった借金を4まで減らすことに成功した。

試合後のミーティング。石井一久監督が檄を飛ばした「後半に繋がる反撃体勢を整えてくれたと思う。最後もうひと踏ん張り60試合を頑張ろう」はまさにそのとおり。

思い出してほしい、球団が2位で初のCSに進出した2009年を。

あの年は球宴前の前半戦を借金6の4位で折り返した。
3位・西武とのゲーム差は4.5。そこからの真夏の躍進を成し遂げたのだ。

今年は27年ぶり9連敗で落ちてきた3位・ソフトバンクとの差は5.0。
2009年と似たような位置につけることができたわけだ。

試合展開

楽天=1番・村林(遊)、2番・小深田(二)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・鈴木大(一)、6番・阿部(三)、7番・岡島(左)、8番・太田(捕)、9番・辰己(中)、先発・藤井(左投)

ロッテ=1番・岡(右)、2番・ポランコ(指)、3番・石川慎(左)、4番・中村奨(二)、5番・山口(一)、6番・安田(三)、7番・藤岡(遊)、8番・柿沼(捕)、9番・藤原(中)、先発・種市(右投)

両軍のスタメン

即戦力としての渡辺翔太

勝利投手は安樂智大。

3回に先発・藤井聖が1点勝ち越しを許し、なおも1死3,2塁で5番・山口航輝という場面で二番手で火消しへ急行。この危機をゼロで切り抜けた。

山口は空三振、安田には左中間ウォーニングゾーンまで飛ばされたものの、センター辰己涼介の好守支援も受けての中飛に退けたところが、この試合を壊さずに接戦展開に持ち込めた大きな勝因だった。

その後も4回5回と回またぎをして零封し、ロッテに重圧をかける好投をみせてくれた。

安樂の回またぎ登板は今季4度目。津留崎大成と並んでチーム最多タイだ。

しかし、この試合、残念ながら安樂の・・・(続く)

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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