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【試合評】投打かみ合い、単独首位浮上~6/3○楽天4-2ヤクルト

ゲームは先制2失点から動き出した

前日はソフトバンク、ロッテが引き分けるなかでの勝利。一夜明けた本戦では両球団が負けるなかで勝ちをひろったイーグルス。交流戦成績も4勝4敗1分の五分に戻し(この成績はパリーグの中では2位だ)、5/21○E13-6M以来の単独1位浮上になった。

相手先発は新外国人投手のサイスニード。
オフはアラスカの山奥で暮らすという193cm97kgの髭面の巨漢右腕だ。

速球の平均球速は148.7キロを計測するパワータイプである。
今季ストレート撃ちに、それもスピードボール撃ちに苦労しているイヌワシ打線にとって、苦戦は免れないのでは?と予想していた。

案の定、序盤3回までストレートに差し込まれるケースが多く、当該8打数0安打2三振。

いっぽう、先発・瀧中は3回裏に塩見、青木2者連続の一発攻勢に遭い先制2失点。このまま前半を終えることがあれば、苦しくなるな・・・と思われたさなか、試合は動いた。

2失点直後の翌4回表だった。それまで制球良くきていたサイスニードの投球が突如として乱れる。
2点の援護をもらったことで意識しすぎたのか、抑えてやろうと力んで空回りしたのか、先頭の2番・鈴木大から2者連続フォアボール。

もらったチャンスの無死2,1塁、4番・島内が再びパ単独1位となる41打点目のタイムリーを右前へ弾き返して1点を返すと、岡島もつないで再び無死満塁、6番・黒川が押し出しのデッドボールで同点に追いつくことに成功した。

なおも無死満塁、7番・辰己が覇気のない3球三振、8番・足立がスクイズ空振りで三走挟死、その足立もイージーな右飛と、今シーズンはやくも無死満塁で無得点が4度めを数えてしまった点については反省すべきだが(通常80%超の当該得点確率は69.2%である)、なにはともあれ試合を振り出しに戻した。

イーグルスに決勝点が入ったのは翌5回だった。

1死後、1番・小深田が右安で出塁。クイックが1.3秒を超えるサイスニードの隙を突き盗塁で2塁を陥れると、2番・鈴木大が失投を捉えて左前へ。鉄人によるこの決勝打で3-2と勝ち越した。

両軍救援陣の奮闘になった6回以降は膠着状態に。
そのなか、9回表に楽天が忍ばせておいた「伏兵の策」が発動、小深田の2号ソロもじつに大きかった。

◎試合展開

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◎両軍のスタメン
楽天=1番・小深田(遊)、2番・鈴木大(一)、3番・浅村(二)、4番・島内(左)、5番・岡島(右)、6番・黒川(三)、7番・辰己(中)、8番・足立(捕)、9番・瀧中(右投)

ヤクルト=1番・塩見(中)、2番・青木(左)、3番・山田(二)、4番・村上(三)、5番・オスナ(一)、6番・サンタナ(右)、7番・中村(捕)、8番・元山(遊)、9番・サイスニード(右投)

4回、5回の攻撃を振り返る

改めて試合を振り返ると、4回は敵軍バッテリー陣の球種選択ミスを逃さずにヒットしたと言えそうだ。

4回、適時打の島内、無死満塁を再び作った岡島のヒットは、いずれも初球インコースの・・・(続く)

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