【試合評】若鷹投手陣のえげつなさ~8/18●楽天0-3ソフトバンク

45%を占めたスピードボール

若鷹投手陣のえげつなさが終始際立つ15回戦になった。

先発・千賀を皮切りに5人の継投でイヌワシ打線をゼロに抑えた零封は全122球。
そのうち150キロを超えるスピードボールは、な...なんと55球!
全体の45.1%を占めるまでに至った。

今シーズン、楽天打線はストレート系の対応に課題を抱えるが、なかでも150キロ超えに弱い。昨年は当該打率.235を残したものの、今年は.177に沈んでいる。

本戦でも当該球に対し、下記のアプローチ結果だった。

空振り 5球 (2三振含む)
見逃しストライク 10球
ストライク寄与ファウル 11球

2ストライク以降ファウル 3球
ボール 17球 (1死球含む)
凡打 6球
安打 3球

浅村がフェンス直撃の二塁打(千賀159キロ)、オコエが2安打(千賀152キロ、甲斐野157キロ)と奮闘し、ヒット3本を弾き返したものの、打線はつながらず。

それどころか当該球でカウントを稼がれるケースが多かった。
なかでも打者の打率が急降下する2ストライクめを150キロ以上で記録される光景が目立つかたちになった。

また、このストレートは変化球が映えるための必要経費にもなっており、楽天打線は千賀のフォークを始めとする変化球にも汲々。二桁の12三振を喫した。

痛かったのは島内のデッドボール。
2回の第1打席で千賀の156キロを右肘に受けた。
レガースを付けていたものの苦悶の表情を浮かべながら痛がるシーンがあった。その後もプレーを続けたが、6回の第3打席で代打を送られており、今後が心配である。

いっぽう、若鷹投手陣は絶好調。

前の日本ハム3連戦を含めて4試合連続二桁奪三振の零封ショー。
後半戦36イニングで1点もとられておらず、前半戦を合わせると球団新の42回無失点だという。

8/14vs日本ハム 14奪三振
8/15vs日本ハム 13奪三振
8/16vs日本ハム 11奪三振
8/18vs楽天 12奪三振

前半戦3.29だった防御率は一気に改善されて今や3.14。
2位のオリックス3.37、3位の日本ハム3.57、4位の楽天3.63...を大きく引き離しにかかっている。

勝ちを知るホークス。優勝戦線のクライマックスへと向かう夏場にしっかり照準を合わせてきたと思わせるピッチングだった。

そんなもんだから・・・(続く)

★★★新規読者さん、お待ちしております!★★★
この続きは、noteマガジン『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記〔2021後半〕』でお楽しみください。
3.11から10年目。レジェンドの電撃復帰で優勝を目指す陣容も整った! 前半戦2位で折り返したイーグルス後半戦の優勝戦線、シーズン総括などを12/31まで綴ります。試合評やコラムなどをお届け!あなたの野球観、変わります!
また、同内容を『まぐまぐメルマガ』でも配信中、こちらは登録初月無料です。新たな読者さん、お待ちしております!

ここから先は

1,093字 / 2画像
この記事のみ ¥ 150

読者の皆さんにいただいたサポートで、さらなる良い記事作りができるよう、心がけていきます。