【検証】楽天4位低迷の原因「投壊」七つの疑問符(前半)

もっと戦いようがあったはず

コロナ禍で異例日程を余儀なくされた今年のプロ野球。しかし、パリーグ投打のパワーバランスに地殻変動は認められず、同平均防御率は昨年3.91から今年3.86と、ほぼ変わらなかった。

そのなか、楽天だけが防御率を昨年3.74から今年4.19に落とし、4位失速の原因になった。

リーグ最大の下げ幅で「投壊」した背景の底流には、12球団で最も厳しい感染防止対策がある。自粛期間中は球団施設は全面閉鎖され、泉犬鷲寮の若手は狭い自室での練習に終始。キャッチボールも思うようにならなかった。

しかし、その点を考慮しても、今年は不満残る結果だった。

楽天が最も厳しい措置だったとはいえ、コロナ禍の直撃は他球団も同様。日本ハムに至っては1軍と2軍が札幌と鎌ヶ谷に離れているうえ開幕後は敵地転戦のハンデもあり、お互い様だ。それに首脳陣の運用次第では、もっと戦いようがあったと感じる。

今回、気になった7項目をピックアップして、振り返ってみたい。

(1)伊藤智仁の暴走

12球団最多32回の逆転負けを引き起こした最大原因は、ブルペン陣の投壊に尽きる。

リーグ最多421人に及ぶ起用数は、最少のロッテと比べて73人も多かった。その登板過多は救援防御率の下落を招き、昨年3.07(パ1位)→今年4.06(同5位)に沈んだ。

戦犯はチーフコーチの伊藤だ。

以前にも書いたが、球界は・・・(続く)

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