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【試合観戦記】 8/4楽天10-5西武:黒川躍動。後半戦初の二ケタ安打・二ケタ得点!

打線が息を吹き返した!

さすがにそこまで冷え冷えではなかった。

前日、打線は武内の前に6安打に終わる零敗。
オールスター明け8試合連続で二桁安打なしとなり、後半戦チーム打率はパリーグ最下位の.176に。

「なんとなく打ててないなあと思ってはいたけど、これほどとは、、。」

「楽天球団のやる気のなさが選手に悪影響を与えている気がする」

「やっぱりそうやんな。開幕当初を見てる気分」

などファンの嘆きの声がSNSに溢れた。

一夜明けて3カードぶりの勝ち越しをかけて臨んだ第3戦。
相手先発は新進の菅井信也だった。

6/2に育成から支配下を勝ち取った高卒3年目。
昨年まで指導を受けた内海哲也を彷彿させると評判の左腕だ。

7/15オリックス戦ではプロ初白星をマーク。
しかし前回7/28日本ハム戦では2回途中6失点KOとなり、防御率は5.51だった。

楽天2軍も今季2度対戦があって、3/30は5回6安打3得点、6/18も5回9安打4得点。いずれも投球回を上まわるヒットで攻略し、2度とも黒星をつけている相手だ。

菅井がプロ初白星をあげた7/15オリックス戦も、当時のオリは打線の不調期だった。7/12~7/17の6連戦で4度の零敗。この間のチーム打率.182とふるわなかった。

俗に初顔合わせは打線不利とされる。しかし2軍もふつうに打てている相手に抑えられてしまっては、それこそ一大事だ。8/10(土)から9連戦も待ち受けるなかで、打線の状態を測るバロメーターになると思われたなか、打線が僕らの不安を払拭し、3回途中でマウンドに沈めてくれた。

プロ初先発した津留崎が初回いきなり3失点する苦しい展開だったが、2回にマスターの5号ソロで反撃ののろしをあげると、3回は小郷の4試合ぶりヒットがタイムリー二塁打に、辰己も続いてKO、試合を振り出しに戻した。

翌4回は鈴木大の先頭二塁打を起点に二番手・水上を攻略。今シーズン最も得点をとっていたラッキーセブンの7回には一挙5得点。黒川の走者一掃打などで試合を決定づけた。

終わってみれば15安打10得点。
二桁安打も二桁得点もオールスター明けでは初。
後半戦チーム打率も.176から.204まで回復する、という一戦になった。

同日2位・ロッテがオリックスに3-0で快勝。もし本戦負けていたらゲーム差は6.0に広がっていた。
それだけに、この試合をひろった意味は大きい。

試合展開

楽天=1番・小郷(右)、2番・村林(遊)、3番・辰己(中)、4番・浅村(三)、5番・鈴木大(一)、6番・阿部(左)、7番・フランコ(指)、8番・黒川(二)、9番・石原(捕)、先発・津留崎(右投)

西武=1番・源田(遊)、2番・西川(中)、3番・蛭間(左)、4番・山村(三)、5番・外崎(二)、6番・ガルシア(指)、7番・野村大(一)、8番・松原(右)、9番・炭谷(捕)、先発・菅井(左投)

両軍のスタメン

待望プロスペクト、プロ初4打点

試合後のヒーローインタビューに呼ばれたのは、母校・智弁和歌山が2年ぶりに夏の甲子園に戻ってくるという黒川だった。

直近17打席ノーヒットの小深田の穴を埋める、タイムリー2本を含む3安打4打点の活躍はおみごとだった。

3安打は2021年6/4広島戦に続くキャリア2度目、4打点はキャリア初の活躍劇だ。

伸びてきてほしいプロスペクトが、高卒5年目にしてようやく頭角をみせつつある。

7/6○E4-0H(みずほPayPayドーム)では大津涼介から1号3ラン。同学年の古謝と中島が頑張っている姿に刺激され・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2024』でどうぞ。

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