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【試合感想文】 8/17楽天2-4西武:Aクラスへ明暗わけるかもしれない3日間

運命の3日間

もし8/18ロッテ戦で岸孝之も試合を作れずに負けて、結局Aクラスに届かず・・・ということになった場合、8/16、8/17、8/18は今季を表す象徴的な3日間になるかもしれない。

というのは、楽天の先発は辛島航、田中将大、岸、3人とも今年33歳以上。
対する敵軍は、今井達也、隅田知一郎、種市篤暉、全員25歳以下なのだ。

将来性に乏しい実績組を偏重したイーグルス。
これからの未来を担っていく若手に機会を与えたライバル球団。

※当noteの年齢は今年の誕生日で迎えた歳。

先発陣の若返りが課題のイーグルスも、今季はドラ1の荘司康誠を始め、藤平尚真(25歳)や松井友飛(24歳)、藤井聖(27歳)ら若手に先発の機会を与えてきた。

しかし、結局その課題は解決されていない。

松井友は2試合いずれもゲームは作ったのに、3度目の機会は与えられず、与えられないまま2軍調整が続き、先日はファームで完封勝利をあげていた。

藤平も6/21に抹消された後は2軍ローテに入り、好投続き。6/27ヤクルト戦こそ打球直撃による負傷降板で3回途中でマウンドを去ったものの、7/11、7/23、7/31、8/13と4試合連続HQS。高田孝とともにこの人も、もはや2軍に置く意味はなく、1軍で使って経験を積ませて、打たれたり抑えたりを繰り返すことこそが必要な時期にいる。

結局、8/17現在、先発陣の30歳以上の割合は上記グラフのとおり。
ソフトバンクの63%に続く55%の高止まりになっているのだ。

過去の栄光は十分だけど加齢で衰え隠せない30歳以上のベテラン組を重用し、ドラスティックに若返りに舵を切らなかったツケは、先発防御率にもくっきりと表れている。下記のとおり、楽天、ソフトバンクの数字だけが悪化しているのだ。

オリックス 2.86
西武 2.93
日本ハム 3.13
ロッテ 3.33
楽天 3.56
ソフトバンク 3.63

試合展開

楽天=1番・小深田(二)、2番・村林(遊)、3番・小郷(右)、4番・浅村(指)、5番・阿部(一)、6番・島内(左)、7番・フランコ(三)、8番・辰己(中)、9番・炭谷(捕)、先発・田中将(右投)

西武=1番・蛭間(右)、2番・源田(遊)、3番・ペイトン(左)、4番・中村(指)、5番・外崎(二)、6番・マキノン(一)、7番・渡部(三)、8番・古賀(捕)、9番・長谷川(中)、先発・隅田(左投)

両軍のスタメン

 しばかわが提案する田中将200勝プラン

悲報である…

パリーグ平均OPSが.668と極端な投高に傾く状況下、田中マー君の被OPSは.833。

試合前、打者3巡目以降のそれは.990だったが、本戦でも3巡目に中村剛也らに長短3安打を浴びるなどして、遂に3巡目以降の被OPSがちょうど1.000を記録してしまった...

周回効果の影響で打者がマー君の球に慣れてしまい、3まわりした辺りで捕まるケースが続出。しかし、Twitterに書いたように、今後も首脳陣は背番号18を先発ローテから外すことはできないと思う。

日米通算200勝まで残り4と迫っている。観客動員に苦しむ球団側はメモリアルを絶好の稼ぎどきと捉え、マー君がどんなに悪くても機会を与え続けるはずだ。その結果、成績が悪化したらしたで契約更改で年俸制限を超える大幅減俸の口実にもなる。どちらに転んでも、球団に損はない。

という前提で考えるなら・・・(続く)

...続きは『Shibakawaの楽天イーグルス観戦記2023』でどうぞ。

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2018年9月のGM就任から始まった石井体制も5年目へ突入。今年はGM職を外れて監督業に専念する総決算・集大成の戦いに。監督も「狙うのは優勝ですね。優勝以外を掴まされてもハズレ」と不退転の決意を示す今シーズンを試合感想文やコラムなどで綴ります。

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