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珍鳥ではない珍体験自慢

鳥を見ている場所に年長の方が何人か集まると、なぜか必ず誰とはなしに珍鳥を見た自慢話が始まってしまう。二千何年に来たブロンズトキはどうだっただの、ヘラシギはあそこの海岸で見たのが最後だの、特にどうでもいい自慢話を長々と聞かされるのは苦痛である。

どうせ自分で見つけたわけでもないのに。

そこである時、退屈しのぎに「鳥を見に行って見つけた鳥以外の珍しいもの」自慢をぶつけてみることにした。これなら角が立たないし、鼻にもつかない。

とはいえ、だいたいのバードウォッチャーは野外を歩き回ることに長けている。サルやカモシカくらいはみんなが目にしているだろう。

私が鳥を見ている最中に野外で見つけた珍しいものとして挙げたのは、

・関西電力が黒部ダム建設時に高熱隧道で使用していたトロッコの車両

・ダム湖を泳ぐツキノワグマ

・風光明媚な渓流でロケの下見をしている壇蜜さん

であった。結構強いカードだ。特にトロッコ車両はその後、鉄道マニアの方々を案内しての鑑賞会も開催したほどのレア物件である。払い下げを受けたとみられる林業団体が、県中央部の山中で作業員の休憩場所として利用した後、放置さていたものだ。

山田村廃車 (11)

山田村廃車 (6)

山田村廃車 (3)


ちなみに他の年長者バードウォッチャーさんたちが見た珍しいものは

・水平線上をうろうろするソ連の偵察機と、それに向けてスクランブル発進する空自のF-4ファントム

・夕暮れ後の海でテトラポットの内側を進む北朝鮮の半潜水艇

・真冬に目張りした車の中で足元に七輪を置いて薄着で眠りこけている人

だった。完敗。


【調査地】富山市古沢 呉羽丘陵 目撃記録
【観察者名】たかはし
【天候】はれ
【観察開始日時】2022年7月30日 8時0分
【観察終了日時】2022年7月30日 18時0分
【観察概要】猛暑日
【観察種】
[種名] [数] [メモ]
1.カルガモ 32
2.カイツブリ 2 うち1抱卵中
3.キジバト 1
4.コチドリ 1 若鳥
5.トビ 8
6.ハシブトガラス 8
7.ヤマガラ 1
8.シジュウカラ 1
9.ツバメ 6
10.ヒヨドリ 2
11.スズメ 2
12.カワラヒワ 3

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