北海道ボドゲ博のフライヤー

 2021年7月24日(土)——北海道ボドゲ博3.0が開催される日です。現状のコロナ禍での開催だもんで、昨年以上に宣伝に力も入れなきゃならない。
 で、今回のフライヤーがこれです。

【縮小】ボドゲ博3_フライヤー表

 巷ではご好評いただいているようで、嬉しい限りです。イラストは大田スカリー先生、レイアウト等はCygnusさんに腕を揮ってもらってます。手前味噌ながらも、本当にいいデキだよなぁって思ってます。

 ボドゲ博のフライヤーやカタログは0.5のものを除いて、同じ登場人物によるものになってます。ちなみにですが、左側の眼鏡女子は神無月花波(かんなづきかなみ)その隣りにいる男は金見芳隆(かなみよしたか)といいます。右側のメガネっ娘は……名前はまだない(おい。
 どうして、名前までしっかりあるのかと云いますと、彼等は拙作「BGG!—ボードゲーム・ガール—」の登場人物なのであります。今ではすっかり「ボドゲ博のキャラ」の印象が定着してしまっていると思いますけどね。

 北海道ボドゲ博0.5というイベントが開催されたのは2018年12月8日です。これがすべての始まりです。
 準備段階で一応フライヤーも作りましたが、実は大田センセーのイラストの欠片もありませんでした。

スクリーンショット 2021-05-25 23.23.04

 おまけにロゴも違うわ、公式サイトのアドレスも違うわ——と、自分でも同じイベントとは思えません。主催もお一人様サークルのサイコロキネシスだし。
 開催するにあたって、パンフレットが必要かな、と考えて、大田センセーにご相談しました。大田センセーとは、拙作「サテライト・ガール」をお読みいただいたのがご縁で、そのキャラデザとか表紙を描いていただいたことがありました。

サテガ表紙_印刷用のコピー

 大田センセーに相談したのは、ちょっとした思惑があったからです。

「サテガ(サテライト・ガール)のキャラでボドゲのイラスト描いてもらえりゃ、少しかPVが増えるんじゃね?」

 某投稿サイトに拙作があるんですが、中々読んでもらえなくて、その宣伝も兼ねて主人公キャラを出せば——などと、捕らぬ狸の皮算用ってなところです。
 そして、出来上がったのが、このパンフの表紙です。

画像3

 ゲームの題材はカル○ソンヌ。登場キャラはすべてサテガに出てくる奴等です。
 鬼の形相でぐぬぬとしてるのが、主人公たる伊東衛太郎(いとうえいたろう)。右から2番目のぎゅっと拳を握ってるのが、ヒロイン役の佐寺幸(さでらみゆき)です。
 残りはサブキャラとしての登場なのですが——

大田「大地さん、どれがどのキャラか分かりますか?」
大地「そりゃもう。これがコレで、あれがアレですよね!」
大田「おー! 流石ですね!」
大地「流石といいますか、文章だけで書き手の想像したキャラを描いてくる大田センセーは何者ですか!?」

 そうなんです。本当に文章だけから、こちらの想像通りのキャラを描いてくるんですから、舌を巻いちゃいました。
 で。真ん中のタイルを置こうとしている女子、カンナ(神無月花波)に似てますよね? でも、このときは大田センセーはカンナとしては描いていませんでした。

大地「この娘はアイツだと思うんですが、実はこの娘、今回のバージョンでは出てこなかった神無月花波ってキャラとイメージがぴったりです!」
大田「あ、そうなんですか!」

 サテガは何度か改稿をしていて、現在公開しているのにはカンナは登場してません。書き手としての技量の足りなさから、キャラ数を調整した結果削られたキャラでありました。
 このパンフを配布したボドゲ博0.5は大好評の内に幕を下ろし、1.0の準備に入りました。今度は1.0用のフライヤーの準備です。
 大田センセーのイラストによって姿を得たカンナ。今度は彼女をセンターに据えてイラストを描いていただきました。

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……今見ると、随分と文字がごちゃ付いてるな、コレ。ハイ、レイアウトは私がやらかしました。ミープ○サーカスがモチーフですね。
 そして、まだ上の方にダイマを諦めきれてないためか、サテガのロゴがこっそり載ってます(笑。
 これを作ったときも、まだ現在のロゴはありませんでした。「前のヤツでいんじゃね?」との声もありましたが、あれはやわらか大作戦の中のお方が、最初のフライヤーを作ったときに、「とりあえず」作っていただいたものなので、自分で作ったものに変更したかったってこともあります。
 まぁ、このデザインについてはまた別の機会のネタにします(笑。

ボドゲ博ロゴ

 これを経て、カンナの存在がどんどん膨らんできました。その結果できあがったのが「BGG!—ボードゲーム・ガール—」です。サテガのスピンオフとして生まれたので、衛太郎も幸も出てきます。とは云え、今度は彼等が脇役です。では主役に据えるのはカンナか?——と云われると、それはストレート過ぎて面白くなかったので、「策士策に溺れる」タイプのキャラを主人公にしてみました。それが、金見くんです。

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 本当にこちらの注文通りにデザインしてくれるんですから、大田センセーは神以外の何者でもないです。大田センセーが居なければ、サテガもBGG!も成り立ってないです。
 BGG!を書き始めた頃は丁度某からかいマンガ(アニメ)を観てた頃で、お話の構成の思いっきり下敷きとなってます。

 ま、BGG!のことは置いといて。
 これで現在のボドゲ博のフライヤーに出てくるキャラは揃いました。
 そして、次は一般参加者向けのフライヤーの準備にかかりました。
 ……そう、あのイラストです。
 一つだけ云わせてもらえば、オーダしたのは私ですし、大田センセーには責任の欠片もありません。すべてはわたしのオーダ通りのイラストです。

1.0flyer2のコピー

 で、あの事件が発生しました。
 あのときは本当に落ち込んだし、嫌になってきてました。「ボドゲ博最大の危機!」だったと思います。スタッフに迷惑を掛け、大田センセーにも迷惑を掛け、Cygnusさんにまで迷惑を掛け……。
 フライヤーは現状ばらまいてる分で後はお蔵入りとなりました。未だに不良在庫があります(笑。
 見かねた大田センセーが描いてくれたのがこちらでした。

名称未設定

 カンナにサマーセーターを着せてくれたんですね……。これは1.0パンフの表紙に使われています。

 そんな状況でしたが、ボドゲ博1.0は大成功に終わってくれました。正直ほっと胸を撫で下ろしました。色々とケチが付いたもんだから、不安はあったんですよ、一応は。
 でもまぁこの件で頭を捻り、「次は……そうだ、テーマとなるゲームを募集しようそうしよう!」と相成りました。
 いくつか応募があって、抽選でU.I.gamesさんの「ねぇーねぇー無人島に何持ってく?」が選ばれました。

 最初はプレイ風景を大田センセーに描いていただく予定でした。しかし、大田センセーも私も時間を合わせることが出来ず、プレイする時間を取れません。あれよあれよと時間だけが過ぎていきました。
 次は、2.0の出展者募集のフライヤー。モチーフを何にするかも決まってない状態で、〆切がひたひたと歩み寄ってきてました。

 話は変わりますが、私はその年のゲムマに春、秋と参加できました。
「ゲムマは北海道から遠すぎる。だったら、こっちでゲムマみたいのやればいいじゃない」
とまぁ、逆転の発想(違うだろ)から北海道ボドゲ博を企画したというのに、何と云うことでしょう(笑。
 しかし、参加したゲムマは何となく「思ってたんと違う」でした。自分の考えてた以上に、同人の匂いが薄いなぁって感じたんですよ。
 まぁ、そんなんがあったから、「クリエイター・ファースト」なんてのに繋がったのかもしれませんが。

 閑話休題。そんなこんなでふと思い浮かんだのが、「出展してるブースを舞台にするのはどうだろう」
 大田センセーには、モチーフのシチュエーションが分かりやすいようにと3,000字ほどの短編を参考にしてもらいました。この短編は一応某投稿サイトにもあります。←まだいうか
  で、出来上がったのがコレ。

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 こちらからのオーダでは、幸に声を掛けられ、苦虫噛み潰したような顔の衛太郎の首筋に汗を入れてもらう予定でした。しかし、衛太郎の表情が出てないんじゃ、汗も意味がないってこととなり、それはなしになりました。
 ……それにしても、いいイラストですよね。すごく雰囲気が出てます。ただ、一つだけ——それはこのイラストの舞台が札幌テレビ塔をベースにしてるところです。実際、会場も札幌テレビ塔になってるし。大田センセーに捧げた短編も舞台はテレビ塔になってます(笑。
 これは、コロナ禍の影響で開催が延期されたことが原因です。実際のボドゲ博2.0は1ヶ月延期となり8月に開催となってしまい、その際に会場を現在使用させてもらっている札幌市民交流プラザのクリエイティブ・スタジオに変更したんです。
 あ、ここからレイアウト等はCygnusさんに変更になってます(笑。

画像11

 そして、一般向けフライヤー&カタログ表紙。やっと「ねぇーねぇー無人島に何持ってく?」のプレイ中のシーンがモチーフとなりました。
 しかし、一つだけ不満がありました。それはカンnうわやめろなにくぁwせdrftgyふじこにお任せ。……と、とりあえず止めておきます(笑。

 コロナ禍でも何とか北海道ボドゲ博2.0は無事に終わることができました。
 私事ですが、私は家から締め出され、ボドゲ博後より1週間はホテルに蟄居の予定でしたが、職場でコロナ感染者が出て私も検査を受ける羽目になり、結果陰性だったので、蟄居が3日に短縮される事態があったことをご報告しておきます(笑。

 さぁ、3.0のフライヤー。まずは出展者向けのものですね。ちょっと前まで現行フライヤーだったもの。

画像12

 何処となくラノベの表紙に見える(笑。
「出展ブースやったんだから、次は設営中だろ」
てな訳で、こんなシチューションが出てきました。
前々回もですが、設定としましては;

 金見とカンナが作ったボードゲーム創作サークル『サイコロキネシス』のブース設営風景。衛太郎と幸はお手伝いとして参加です。

 ……ハイ、そのままですね(笑。
 自作のゲームを手にして感無量の金見を優しげに見ながら作業をしているカンナと苦笑している衛太郎。幸は相変わらずのドジっ子ですなぁ(笑。

 これも一応短編を書いて、大田センセーにお渡ししました。こちらはまだ一般向けには晒してないんで、機会があれば公開したいですねー。

【縮小】ボドゲ博3_A3Poster-01

 で、コレです。こっちはポスター用のレイアウトですね。A3ポスターは既に発注は掛けているので、あとは届くのを待つだけの状態です。届いたらバラ撒きますので、ヨロシクお願いします。

 今度はどっちかと云うと、一般参加者の目線です。
 twitterには金見の表情が冷静——みたいな感想も上がってましたが、実のところ、彼はコレ用に書いた短編では涙が我慢して口を真一文字に結んで、上を見上げてるんですよ。これはその直前のシーンです。必死に欲しかったものへの思いを伝える女の子(設定上はJCとしました)と、カンナの優しい表情がステキです。

 さて、駆け足でずらずらと書き連ねてきましたが、twitterにさらっとこんなことを書きました。

 コレwwwww ボドゲ博効果って、ホント凄い!
 あ、本家のサテライト・ガールもどーぞよろしく!


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