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幸せなはずなのに、何故死にたいと思ってしまうのか

収集日の前日、家中のゴミを
一つの指定ゴミ袋にまとめる。

燃えるゴミは週に2回、プラごみは週に1回
ただゴミをまとめるだけ、まったく大変なことでも苦でもない。
ただ、この作業をこれからの人生
ずっと、ずっと、あと何百回何千回やっていくのかと考えると
なんだか気が遠くなる。死にたいなって思う。

小学生の頃から漠然と、
早く死にたいなと考えていた。

この感情の厄介なところは
死にたいほどの死にたい理由が特にないということ。

私は恵まれていると思う。
両親、祖母にとても愛されている実感があるし
姉とも仲が良い。
何よりも大切な家族の猫がいる。
心から尊敬できて、一緒にいて安心感があって、
信頼できる大好きな夫がいる。
数人の仲のいい友達に
大親友といえる何でも話せる家族のような存在もいる。

とりわけ裕福ではないが、貧乏でもない。

もう一度書くが、私はとても恵まれている。

朝、仕事に行こうと駅のホームに向かって階段を降りている時
うっかりこのまま足を踏み外せないだろうか?
と考える

道を歩いている時、車が突っ込んできてくれないかな?
と考える

何がこんなにも私を死にたくさせるの?
どんなに考えても分からない

1人思い立って上京してみた
昔から興味のあった仕事についてみた
愛する人と結婚してみた
その人と一緒に住んでみた
仕事を辞めてみた

毎日愛する人と同じ家で生活ができる
すごくすごくとても幸せ

作れる料理が日に日に増えていく
美味しいと言って食べてくれる
本当に幸せ

将来産まれてくるかもしれない子どものことを
考えるだけで
すごく愛おしい

新婚旅行、結婚式
楽しみがたくさんある

どうしてこんなにも幸せなのに
"死にたい"という感情がそれらを超えてきてしまうの?

絶対に絶対に、自殺はしない
命の大切さも痛いほど分かっている
生きたいのに生きられない人って
想像もできないほどたくさんいる

その人たちに失礼でしょ?って
うん本当にそう
分かるけどこの感情はどこからともなく湧いて出てくる

もしかして、こんなこと口に出せないだけでこう思ってる人って
結構いるの?
だとしたら私のこの気持ち、普通なんだ
そう思いたくて母、夫、親友に
打ち明けてみた。

私の一番身近な人たちは、共感はしてくれなかった。
それでよかった、とも思った

私はこれからも生きていく
幸せで、幸せで、幸せで、幸せなのに
死にたいと思いながら。

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