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木造住宅のシロアリ問題と対策について

今回は、木造住宅におけるシロアリ問題とその対策について、紹介していきたいと思います。

シロアリとは

シロアリは、木材を主食とするゴキブリの仲間で、土壌や地下、住宅内の木材や湿った場所に生息しています。

屋外などで見る黒アリと姿は似ていますが、全くの別物です。

住宅の木材がシロアリの被害にあうと、家の耐久性に影響が出るため、耐震性能や資産価値が下がります。

また、シロアリが一度発生すると、対応するのも大変で、地中などに巣を作るシロアリを駆除するのは、非常に時間がかかります。

地表に出てきたシロアリを駆除しても巣の中に多くのシロアリがいるからです。

シロアリを駆除する方法

巣の中のシロアリを駆除するには、毒餌を地表に設置し、それをシロアリが巣に持ち帰らせて駆除していきます。

それも一定期間、継続し、毒餌がなくならなくなったらシロアリがいなくなっただろうという判断のため、時間がかかる上、いなくなった事がわかりにくいです。

このような対応をしないためにも、住宅の建築時の対策をしっかりとしていくことが重要となります。

住宅建築時の対策

建築時の対策にもいろいろありますが、大まかには下記のとおりです。

  • 木材に薬剤を注入、塗布する

  • 侵入経路の隙間をふさぐ

  • シロアリに食べられにくい木材を使用する

順番に解説していきます。

木材に薬剤を注入、塗布する

いわゆるバリア工法というもので、柱や土台となる木材に薬剤を注入したり、塗布することによって、シロアリが寄ってこない、食べないようにします。

薬剤の種類等にもよりますが、定期的に塗布が必要なものや一度注入してしまえば、メンテナンスの必要がないものもあります。

※ネオニコチノイド系の薬剤は、人体にも影響があるため、塗布量が制限されていますが、ホウ酸系の薬剤であれば人体への影響が少ないとされています。

侵入経路の隙間をふさぐ

基礎の部分や配管の隙間などからシロアリは侵入してくるため、ウレタンやシーリングで隙間をなくしたり、発見が容易になるように点検しやすいつくりにします。

シロアリに食べられにくい木材を使用する

木材の中でもヒノキやスギ、ケヤキなどはシロアリが嫌う成分が含まれているため、食べられにくくなります。

ただし、食べないのではなく、あくまで食べられにくいだけですので、薬剤を併用するなど対策することをおすすめします。

人間でもお腹が空いていて、嫌いな食べ物しかなければ、それを食べるかと思います。

シロアリも他に嫌いな食べ物しかなくても、餓死するならそれを食べるというイメージです。

まとめ

日本の住宅の5~6割は木造で、注文住宅などは、現在も木造が主流です。

シロアリが生息する以上、木造住宅

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