受け身

いつからか、人から相談を受ける事が多くなった。別に特殊な人生を歩んだわけでもないし、経験豊富なわけでもない。人間関係だったり、仕事の悩みだったり、恋愛の悩み（俺が相談してぇわ！）だったり様々だけど、受け身になる事が多くなった。

この事について考えた事がある。

別に自分は聞き上手ってわけでは無いと思ってるし、出来れば暗い話しなんて聞きたくもないし、そんな重たい話しを共有したくない基本的には。

だけど、最近はそんな話しを聞くのが嬉しいときがある。それは人の不幸や悩みを嘲笑ってるわけではなく、相手が心を開いてくれたんだなと感じるからである。

いつだったか、子供の相談をされたときがあった。その人の子供が小学校でうまくいってないと。いじめとまではいかないが、小馬鹿にされたかんじ。大人ならイジリと思えばおいしいと思えたりするが、やっぱり小学生にはまだその耐性はなく、学校に行きたくないとグズるらしい。ただこの時のこの友人の悩みは子供がグズってる事が悩みではなく、いじめてる子を許せない自分の幼稚さが恥ずかしいという点だった。

話しの中で、親が子供の揉め事に口出すのはダサいって事でとりあえずは意見が一致していたけど、やっぱり煮え切ってない。もちろん俺も煮え切ってなかった。

なので俺は、家族が傷ついてるんだから怒って当然だよなぁと思い、そこはもう理屈じゃないんじゃないかと伝えると、「そうなんだよ！実はもう口出しして解決はしてんだよね！笑」と言われた。

何だ解決済みかよ笑と思ったと同時になるほどと思った。相談というよりは報告なんだと。

思い返してみれば大体そうだなと感じた。相談する側は自分の意見が大体固まってる場合が多く（内容によるが）、あくまで相談ではなく報告であって、あと一押しがほしいのだなと。勿論完全に人の道理を外してる時は正すが、大抵は意見なんか求めてなく聞いてほしいって言うのがほとんど。

そう思うと相談を受ける上で自分の気がすごく楽になった。どっちの服が似合ってる〜？と同じ感じ。

だから俺はよほどの事が無い限り相手の報告を否定しないし、肯定もしない。勉強になるなぁなんて興味津々で聴いてるだけである。

そうすると相手も話しやすかったりするのかなぁって。

あくまで個人的な意見だから、適当に読み流して頂けると幸いです。

これもある種報告なのかなぁ