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どこを見ても奴が居る。

可愛い人に惹かれる事は全然ない。

私を惹き付けるのはいつも

憎たらしくて嫌な奴。



手に入るようなものじゃなく

勝手に離れていくようなものじゃなく

只者じゃなく


そんな奴の優しさは 気付けるかどうかだった。

優しく受け取れるかどうかなんて分からない。



誰しも 自分ですら気づかない美しさを持っている。

「知らないんでしょう」 と、笑う。


私を褒めてくれるのは、叱ってくれるのは、
期待させてくれるのは、懲らしめてくれるのは

教えてくれるのは、誰よりも先に彼奴。


だから今日も 人生に恋している。

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