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はじめまして、出逢う前のあなた。


私はZ世代、スマホ依存症、エモ快楽中毒、仮想現実由来の統合失調症、沈黙の世代。
バイト先で使っている手のひらサイズのメモ帳をポケットから出して机に置いた時、脳死で表紙を指で一回タップした。
ふと思いついた詩を書き留めようと思ったのに、その条件反射がやけに悲しくて、せっかく思い付いた詩も嘘になったような気がして書かなかった。(今まで書き留めてきた詩が全部本当な訳でもないだろうに。)
そんで結局スマホを開いてこんな文をフリック入力してる。どうしようもねえ。
社会というあだ名の匿名戦争は多様性を謳って、私達の生きるべき道をご丁寧に口々に示唆して下さる。嘘か本当か分からない世界や社会の真理めいた言葉が、映像が、写像が、私達の尊い過ちを冷笑する。



ひろゆき「写像....?写像ってなんすか....?」
....はぁ、だめだこりゃ。



最近、中学生の頃のような気持ちがずっとある。ただ漠然と怒りのような感情が居て、何とかして振り払おうと好きな人と話したり、50回目くらいの映画観たり、マック食べたりするけどズッコケるくらい何も起きない。
だから結局、筆握ったりマイク握ったりしてる。
じゃないとマジで何も起きない。

キモ対人錯誤マン「とか言ってアレもちゃっかり握ってんじゃないの?ニヤニヤ」

黙れ。お前はちゃんとくたばれ。おもんない。


頷いたり、傾げたり、俯いたり、首から上だけで出来ることなんてたかが知れてて、世界はそれだけじゃ何も変わって来なかったのに、どうしてもそればかりに執着して、擦り倒した日常に籠って詩的で風刺的で似通った内容ばかりタラタラとっっっ....、ハァ、ハァ、、


1回外出てくる。さんぽさんぽ。


デジタルデトックスってやつ。
自分は一体何と闘おうとしてるのか、こんな事ばかりして敵う相手なのか、そもそも闘う必要なんてあるのか、分からないなら一度風に飛ばそう。
この漠然とした負を孕んだ体が風に揺蕩い、活字や絵文字にもならない感触、香り、景色、音を吸い込む。そんな時身体の中にまで流れ込んで来るモノ、出逢う人、それは何なのか分からないけど、確かにこの肌に実体が触れる。
自分の目に見えない場所で、目の前の物語が絶えず動いているのが分かる。私達には止めることの出来ない物語が終わりに向かっている。
なんと恐ろしく、美しい事だろう。


だから必死に知ろうとする。
手探りに時間をかけて、与えど、分け合えど、貰えど、SNSのように大胆には話せない。カメラフィルターのように思い通りに映らない。そのいのちを、アクリルスタンドに閉じ込めて持ち歩く事なんて出来やしない。
あぁ、あなたは誰のものでも無いんですね、素敵です。きっと私もそうなんですね、教えてくれてありがとう。
また、会えますか?
あ、そういうのじゃない....?
そうすか、そうっすよね、スマセン。

気まづいんで行きますね、お互いこの先どんどん変わって行くと思うんで、人生も仕事も住む街も趣味も髪型も言葉遣いも口癖も友達も恋人も好きなYouTuberも。
そうじゃなくても、何かしら。


なのでいつかまたどこかではじめましてしましょう。
楽しみを抱えて、さよなら、さよなら。

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