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沈黙と休符は、冥王星


宇宙へ 誰か1人を連れて行けるなら

まず貴方に声をかけるでしょう

それほどに、貴方は素直で 訝しい人


私の目の前で 考えて見せてくれる

投げ返す前に 一度言葉を撫でてくれる


貴方の話は 散りばめられた星達の様

脈略もなく ただそこにあるだけの雑学達

取り留めのない星達を 線で結ぶと

夜空が白んで 貴方の輪郭が浮き上がる


殆どの人は 忘れているような事を

貴方はちゃんと覚えていて

悟られないように 見つからないように

抱えてる


自分のエゴだと言った口で

誰よりもエゴイストな私の事を

慈愛を持った人だと言う


時折訪れる沈黙に

二人の間に生まれる休符に

誰も気付かない宇宙が拡がる

決して 忘れる事はないと思う


貴方はいつか忘れるとしても

その中の痛みも 暗闇も いつか聞かせて欲しい



頬杖をついて

真っ直ぐに向いて


忘れられた惑星を見て

綺麗だと言う貴方が見たい

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