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しくじり社長の旅館奮闘記 Vol.29

倒産寸前を何度も繰り返し、しくじりだらけの人生を少しでも教訓として役立てられたらと思いまして、私が学んだことを配信していきます。皆様のお役に立てたら幸いです!


【注意する時】

今朝、私はある厨房のスタッフを注意しました。

注意した日の前の晩、料理についてとても感動してくださり、お心づけを置いて行ってくださったお客様がいたのです。これは厨房のスタッフからお礼を言った方が喜ぶだろうと、そのお客様がチェックアウトの時に厨房スタッフがいるか確認しました。いつもならそろそろ降りてくる時間でしたが、いませんでした。厨房に連絡したら、今降りましたと連絡があり、待っていたのですが、残念ながら厨房スタッフが降りて来た時と入れ違いにお客様はお帰りになられてしまいました。

私は正直、何やってんだ!せっかくお客様を喜ばせるチャンスがあったのに、これではおもてなしにならない!といらだってしまいました。

私は

  1. 秋のお客様はチェックアウトが早いから、いつもの時間では遅いので、お客様の状況を考えて降りて来てほしいこと

  2. 昨日は料理人の方へと言って、お心づけをいただいたお客様がいたことを伝達ノートを見てチェックしていたか

  3. そのお客様に料理人からお礼を言ったらさぞかし喜ぶだろうということ

その3点を伝えました。

ただ、問題はその言い方です。

  • 「なぜもっと早く降りてこなかったのか」→トイレ行ったり、着替えたりしていた

  • 「昨日の伝達ノートはチェックしていたのか」→していない

  • 「料理人からお礼を言った方が喜ぶよね」→そうですね

というやりとりの中で、私は段々ムカムカしてきて
「なにー!」
っとなってきてしまい、くどい注意になってしまいました。

言って教えるというのは、下の下だと思っています。それより、見たり体験させることが一番の学びになると思っていますが、まさに言って教えるをやり、しかも口調も強く、何度も念押しする形になってしまいました。

そもそも厨房のスタッフが、他部署のフロント業務でお客様のチェックアウトの時間まで気にしていることの方が稀です。しかも仕込みの真っ最中です。注意する時と言うのは、こちらの方がよほど注意してやらなければならなかったのです。

事が終わってから、横にいたマネージャーに
「俺の話くどかったかな?」
と聞いたら、
「確かに、長かったですね」
と答えてくれました。

これでスタッフがやる気をなくしたり、私の信頼貯金を引き出してしまったとしたら、スタッフがそういう部分に気づいて仕事ができるようになるという目的よりも、怒られないようにやる、なるべく余計なことはしない、他の人にやってもらうなど、意図とは全く違うことを学ばせたことになります。

今回、そもそも相手もそのくらいできるだろうとか、そのくらいの興味関心、注意力を持っているものだと思って注意してしまいました。
それよりも、私の方が気づく立場ですので、私から今日はこう動いてみてと事前に伝えてあげて、成功させてあげた方が、良い学びになったと思います。

人は注意されて動いても、それ以上はやりません。それよりも、成功させた方がもっとやろうと思うものです。また次はこうしようと、もっと考えるかもしれません。

そんなしくじりから、私の対応を変えなければいけないと思いました。


「失敗は学び、成功は次への糧」



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場所:オンラインまたは現地にて
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春蘭の宿さかえや
発行責任者  湯本 晴彦
https://e-sakaeya.jp
住所 長野県下高井郡山ノ内町渋温泉
電話番号 0269-33-2531
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