【映画】「鬼滅の刃 無限列車編」の感想
昨日は私も、「鬼滅の刃 無限列車編」の地上波初放送を見ていました。劇場版は「初乗車」です。
特に前半細かくCMが入っていて、こういう声もあったようですが…。
私は初見でしたが、楽しめました。エフェクトの凄さや声優さんの演技など、アニメならではの魅力が詰まっていましたね。
煉獄さんは、『鬼滅の刃』の中でも特に好きなキャラクターの一人です。太陽のように明るくて、まっすぐで、登場時間は短いながらも鮮烈な印象を残しました。
多くの方が言及されていると思いますが、私も、お母さんとのやりとりが特に心に残っている一人です。
「なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか…弱き人を助けるためです 生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は その力を世のため人のために使わねばなりません 天から賜りし力で 人を傷つけること 私腹を肥やすことは許されません」
このお母さんの教えは、「ノブリス・オブリージュ」(高貴な義務)そのものですね。
この映画が、子どものみならず多くの人の心を打ったのは、こういう価値観が改めて見直されている、翻って言えば、こういう面が社会に足りないという感覚が人々の間で共有されているからではないか、という気がしました。
煉獄さんはお母さんの教えを守り、壮絶に生き抜きました。
「俺はちゃんとやれただろうか やるべきこと 果たすべきことを全うできましたか?」
亡き母の面影に迎えられる煉獄さんのこの言葉は、コミックス英語版ではこのように翻訳されています。
Did I do well? Did I use my gifts wisely?
<直訳>
自分はうまくやれただろうか? 自分の力を賢く使えただろうか?
ここで、giftという言葉が使われていることが味わい深い。
giftには、「贈り物」という意味の他に、「天性の才能、特別な能力」という意味があります。
煉獄さんが与えられた<gifts>は、ただ剣技だけではありません。情熱、まっすぐな気性やリーダーシップもgift=才能、特別な能力といえるでしょう。でも、それは彼だけではなく、誰もが何かしらのgiftを天からいただいているのではないでしょうか。すぐ人目につくようなものではなくても、例えば人を笑顔にする、思いやりが深くて人に自然に寄り添うことができる、好奇心いっぱいで突き進んでいくというようなことも、素晴らしいgiftだと思うのです。
このことが多くの子どもたちの心に響いていればいいな、と思います。
このあたりのことは、こちらのブログ記事に書いています。
その他、『鬼滅の刃』とその英語版に関する記事はこちら。
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