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速い同時通訳を行うときのコツ

最近、日英同時通訳の授業で企業の決算発表を使って演習を行いました。企業の決算発表は結構スピードが速くて大変ではあるのですが、言うことがだいたい決まっているのでーー例外もありますがーー定型的な表現を覚えやすいのです。また、社内会議の通訳をする上でもよい練習になります。社内の会議は当然ながら外に出せないものなので、社内通訳者=内部関係者になる前に練習するのは非常に困難なのですが、財務諸表の説明など特に数字を沢山扱う部分の通訳ができると企業内での予算の会議等にも役に立つのではないかと思います。

*なお、社内の会議の方が扱う数字の桁数が多い傾向にあるので、社内通訳者になる方は数字の練習は沢山なさったほうがよいと思います。フリーランス通訳者が担当することが多い、社外への発表資料を用いる会議は、数字は丸まったものが多いです。なので、桁数は必然的に減るのですね。

これは、こういう速いスピードの決算発表の通訳をしながら思い浮かんだ、速いスピードでの同時通訳をするときのコツです。

*余り長い文を使わない (動詞を一旦早めに出すようにする)
*複雑な文を使わない(複雑な言い方をしないと仕方がない事象もありますが)
*長い単語よりも音として短い言葉を使う
*資料の情報をうまく活用して簡潔に表現する
*なるべく文を完結させる
*言い直しを避ける

特に速いものでなくても、当てはまるものかもしれません。一つ一つについて、今後深めていきたいと思います。

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