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独断と偏見! お勧め英語Audiobook3選

主にツイッターなどで、「Audiobookを活用して英語力をアップしよう!」という意見を見たことはありませんか?

有名なのはめいろまさん。Audibleを使った勉強方法について書かれているnoteがありましたのでご紹介します。

英米で生活し、仕事をし、子育てをされているだけあって、非常に説得力があります。特に下記のポイントはどの学習段階の方にも役に立つな、と思いました。

日本の人で英語がなかなか上達しない人にありがちなのが「発声」をしないことです。単語やフレーズを口に出して見ると頭に残りやすいし会話の練習にもなります。
発生(原文ママ)する際に参考になるのが、こういった朗読の音声です。Amazonで本の朗読版を聞けるAudibleであれば、有名俳優の朗読が聞けますから、流し聞きしているだけで、単語のアクセントや文章の抑揚を、正しい発音で学べます。❞

私も、ツイッターでお勧めのオーディオブック情報が沢山流れてくるので、月会員費1500円を惜しんで退会してしまったAudibleに入りなおし、本を「聞く」ことを楽しむようになりました。元々本が好きでしたし、オーディオブックだと目が疲れた時も聞くことができるので読書量を確保できてよいということにも改めて気づきました。

そんな私が独断と偏見で選んだ英語のオーディオブック(Audible)3選です。

1. Ken Wilber "Grace and Grit" (邦訳『グレース・アンド・グリット』)

こちらのブログ記事で4象限分析をご紹介しましたが、これを考案したのがアメリカの思想家ケン・ウィルバーです。

彼と亡き妻トレヤとのラブストーリーとがん闘病記が本になっていて、90年代にはよく読まれたようです。

私はこの本でウィルバーを知り、のちに理論的著作も読むようになりました。

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翻訳があるものは、英語と日本語を比べて読むことが多く、「うまいな!」と思った翻訳は書き留めています。それにしても、吉本ばななさんというメジャーな方が日本語版の帯を書かれていたんですね。もっと人気が出てもよかったのに、と思うとちょっと惜しい(日本語版は、今は中古でしか手に入らないようです)。

Audible版はこちら。

男女二人で朗読していて、ドラマ仕立てになっているのでぐんぐん聞けます。何しろ、”LOVE AT FIRST TOUCH, she always call it."(「触れたとたんに始まった恋」と彼女はいつも呼んでいた)という文で始まるんですよ。恋、結婚、突然の病の宣告、厳しい闘病、絶望、そこで見出した癒やし、希望、そして受容に至る死への道のり。彼らの5年間のジェットコースターのような軌跡をたどるとあらゆる感情を揺さぶられますが、そこに何かしみじみ慰められるような感情が生まれてくるのはなぜでしょうか。"And so began the most extraordinary forty-eight hours of our life together"(ぼくたち二人にとって、最も特別な、途方もない四十八時間が始まった)で始まる最後の一章は涙なくしては聞けません。稀有のラブストーリーにして難解と言われるケン・ウィルバーの思想に触れる絶好の入門書です。

P.S. トレヤが亡くなる数ヶ月前に行った講演がYoutubeに残っています。1989年に亡くなった彼女ですが、時を超えて多くの人にインスピレーションを与え続けています。美しい人でした。

2. Scott Hartley "The Fuzzy and the Techie: Why the Liberal Arts Will Rule the Digital World" (邦訳:『FUZZY-TECHIE(ファジー・テッキー) イノベーションを生み出す最強タッグ』)

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日本語版の表紙に書いてある通り、
STEM教育(科学、技術、工学、数学)とリベラル・アーツ教育を対立的なものとして捉えるのは時代遅れ
・なぜなら、AIやビッグデータなどテクノロジーの進展に伴ってSTEM教育が重要になるのは論をまたないが、一方、テクノロジーやサイエンスを活用してイノベーションを生み出すには人間性に対する深い理解が必要であるから。
文系人間と理系人間が手に手を取って人類共通の目標を追求していくべき
 というのが本書の一番言いたいことではないかと思います。

Audible版はこちら。

非常に明確で分かりやすい英語です。

なお、ツイッターで書名を入れてつぶやくと、翻訳者や出版社から思いがけぬフィードバックをいただけることがあります翻訳者も出版者も、読者の反応が気になるんですね。私も、翻訳者の鈴木立哉さんから、翻訳時のこぼれ話について述べたご自身のブログをご案内いただいたことがあります。一読者と著者・翻訳者・出版社が直接つながれる、よい時代になりました。

3. Yuval Noah Harari "21 Lessons for the 21st Century" (邦訳:『21 Lessons  21世紀の人類のための21の思考』)

ご存じユヴァル・ノア・ハラリのベストセラー。主著に”Sapiens” "Homo Deus"などがありますが、これが一番分かりやすいのではないでしょうか。ハラリも瞑想の実践者で、「自分は自分のメガネを通してものを見ている」ことに触れている最終章が気に入っています。

Audibleはこちら。

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おまけ。こちらはめいろまさんのお勧めで買った本の1つ。古きよき時代のイギリスの品のよい英語に触れられます。


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