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英語を学んでよかったこと

同世代の多くの人と同じく、中学1年生・12歳で英語を学び始めてからこの数十年、英語とともに生きてきました。振り返ってみて、よかったと思うこと。

✔世界が広がった

プロフにある通り、私は元々内向的な性格で、外遊びよりも家で本を読むことが好きでした。ごく幼い頃に本を読むようになったからか、本の世界のほうが自分にとってリアルで、「どうしてずっと本の世界にいられないんだろう、なぜ本の世界以外の現実を生きなければならないのだろう」と思っていました。

中学校に上がって英語を習い始めてしばらく経ったころ、教科書に「不思議の国のアリス」が載っていたり、英単語コンテストでよい点だったご褒美に”Anne of Green Gables"の本をもらったりして、英語でも本の世界に分け入っていくことができるようになり、それ以来、英語はずっと自分の友になりました。

もちろん、最初から全部読めたわけではありません。日本語と英語を突き合わせて読み、更に分からないながらも英語の文を暗記することで、「原文ではどう言っていたんだろう?」という好奇心を満たすことができました。

振り返ってみると、本や想像上の人物が大活躍するお話が大好きだった自分にとって、英語を習い始めのころ、『不思議の国のアリス』や『赤毛のアン』、『大草原の小さな家』、『サウンド・オブ・ミュージック』、『嵐が丘』、『ジェイン・エア』、『ハックルベリー・フィンの冒険』など、たくさん英語の本を紹介してくれた学校の教育方針はまさに自分にぴったりでした。

実用的な英会話のクラスもあったけれど、そればかりだったら私は英語をそんなに好きにはならなかったでしょう。

『アンのゆりかご』の村岡花子さんではありませんが、想像の翼を働かせることが本当に好きだったので。

あと、よかったと思うのが、授業でBBCで制作したシェイクスピア劇や『レベッカ』『ジェイン・エア』など英国古典文学をベースにしたドラマを見たり、『サウンド・オブ・ミュージック』をみんなで演じたりしたこと。もちろんこれも全部わかったわけではありません。セリフを読み込んだ『サウンド・オブ・ミュージック』以外は雰囲気を味わう程度でしたが、その後の興味関心が育っていく土壌になりました。今になって思うのですが、読むだけでなく、演じる、映像作品を見るという複数の感覚器官に働きかける方法によって、面白く飽きることなく英語学習がつづけられ、記憶も定着したように思います。効率を過度に追い求めることなく、生徒の中に興味関心が育つ土壌を培ってくれた母校の教育に感謝しています。

現在も、英語の本を読めるところが英語を学んで一番よかった点と思っています。

英語の本で好きなものは英語、日本語の翻訳、更にはオーディオブックを持っていることが多いです。紙の本と電子ブックで英語・日本語の4バージョンを持っていることすらあります(笑)。

英語と日本語では、同じようなことを言っているように見えても「世界をどういうものとして認識するか」ということが違うと感じています。なので、そういうことを考えると、1つの言語で表現したものを別の言語で余すことなく表現することは難しいと思うのです。その難しさとつきあうことが私にとっては通訳翻訳の魅力です。

✔英語で生計を立てられるようになった

現在、通訳者、そして英語講師として生計を立てられていることが英語を学んでよかったことの2つ目。

分からないことが分かるようになるのが嬉しい、調べものが好きという性格がプラスに働く上、仕事のない時は好きな本を好きなだけ読めるというのは何という贅沢でしょうか(笑)。とても感謝しています。同年齢の会社員に比べると収入は決して多いとは言えませんし、通訳者という職業の今後もどうなるか分かりませんが、自分にあったライフスタイルを見つけることができたので、今後もそれを追求していくことになるだろうと思います。

それから、人の長所や潜在的な可能性を見抜きそれを励まし伸ばすことができる講師という仕事も非常に気に入っています。中学・高校時代に私を教えてくれたピアノの先生が「私の喜びは、生徒が自分よりもうまくなることだ」と仰っていたのですが、先生の年齢に近づくにつれて、その言葉の意味がよく分かるようになりました。「さかやんができたのなら私もできるかな?私も英語ができるようになりたい!」と思った方はぜひお問い合わせください。

✔英語を通して友達ができた

これも大きいです。実際に会って、あるいは趣味のサークルで、またツイッターなどで出会った各国の友達と、いつも英語でディスカッションしています。今や英語は世界語。私の友達も、インドネシア、香港、アルゼンチンなどの生まれの人が多いのですが、英語が共通語になっています。もちろん、ちょっとした挨拶を現地語で言えるととても喜ばれます。

皆さんも、ぜひ英語を学んで世界を広げていってください。



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