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『意外ときれい好きなイタリア人』

日本の4月は新年度、入学式や入社式、新学年や異動などがありますが、こちらでは先回書いたイースターで春の訪れを感じます。
日本では1年の終わりに大掃除をして、新しい年を迎えますが、イタリアでは春に大掃除をする傾向があるかもしれません。

もともとはユダヤ教の習慣ですが、新しい季節に家の中もリフレッシュする感覚が宗教をこえてあります。3月頃からスーパーマーケットの広告では掃除道具や掃除用洗剤の特売をたくさん目にします。
そんなイタリアの春とイタリア人の意外な一面をご紹介します。

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大らかで明るいイタリア人、何となく大雑把な感じがしますが、実は1週間の内、平均『11時間半』 家事に時間を割いていると以前見た記事に書いていました。

家事の内容は掃除、買い物、洗濯、アイロンがけ、小さな補修等(その他)です。そもそも日本であればこの家事に料理が入っていると思いますが、掃除がトップでアイロンがけが入っているあたりが面白かったです。内訳として掃除が約3時間、アイロンがけが約3時間、洗濯が約2時間半、買い物が約2時間半でした。

日本は町中がイタリアとは比べ物にならないほどきれいですが、実はイタリアの家庭、家の中が驚くほど美しく、人が来る前提で素敵なお家が多いです。
掃除をするときは場所や材質、汚れに合わせていくつもの洗剤や道具を使いわけます。日本ではほとんどの人が自分で掃除をしますが、イタリアでは一般家庭でも週に1回から2回、半日程度掃除に来てもらうことが多いです。
私自身はもちろん自分でしていますが、周りの人を見ていると一般家庭でもお願いしています。水回りはもちろん、台所もピカピカのお家が多いです。驚いたのがガラス拭き、わが家は雑ですが、イタリア人のお家はガラス拭きとテラスやバルコニーの床もしっかり洗われている点でしょうか。
イタリアに来て最初のころ、知り合いに言われたのは、「掃除を効率的にしたければ、道具はケチらない。」でした。
確かに掃除する場所や汚れに合わせれば、効率的、仕上がりも満足です。

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話しは脱線しますが、イタリア人の驚く点は掃除にとどまらず、もうひとつの意外な一面はアイロンがけに見る執念みたいなものです。
それは何にでもアイロンをかけるところです。これまた掃除に次ぐ家事で時間を要します。流石にバスローブ、タオル、肌着や靴下にはかけませんが、シーツやジーンズ、Tシャツ、日本ではあまりアイロンがけしないものにもかけます。(昔のひとは、肌着や靴下にもアイロンがけをしていたようです。)
そう言えば随分昔にお友だちが日本に来た時、ホテルを予約したら、「部屋にアイロンある?」と聞かれ、それには驚きました。
このアイロンがけ、夏はかなり過酷で、罰ゲームみたいです。私の場合、部屋にこもって洗濯物の量を見ながらかかる時間を想定してちょっとゲーム感覚でアイロンがけ競争をひとりでしています。

旅ではなかなか見られないイタリア人の一面に刺激されて、在宅ワークや外出を控える今だからこそ、気分転換に大掃除もいいかもしれませんね。

イタリア人の中でももちろんお掃除が苦手な人はいますが、全体的な印象で書きました。ただお家の中はきれいだけれども町中が残念なことが多いので、お家同様に外でのマナーもねと思うイタリア在住の日本人でした。

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