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『守護聖人は誰?』

2021年の半分が終わりますが、下半期は町の中に明るさや活気が戻ることを願っています。
自粛生活が続き、リモートワーク、休業など自宅で過ごす時間が増えたのであまり祝日のことは考えなくなったかもしれませんが、今日はイタリアのローカル『祭日』をご紹介します。

ここイタリアは日本に比べて祝祭日が少ない国で、全国共通祝祭日が年間12日です。日曜日と重なっても月曜日に振り替えることもありません。
日本は年間16日のようですが、月曜日の祝日があるので何だかたくさんあるように感じてしまいます。
イタリアは12日に加えて各自治体単位で異なる祭日が1日あり、それが『守護聖人の日』です。このお休みは市町村ごとにことなるので、例えばミラノ市がお休みのとき、お隣の町はお休みではありません。

きちんと何でも滞りなく進める日本では社会生活、仕事上、この手のお休みを取り入れることは難しいと思いますが、ここイタリアでは何とかなっている感じで、職場も全日お休み、半日お休み、通常どおり様ざまです。

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また、宗教や言語、異なる文化が交わる欧州ですが、その中でもカトリック人口が多いイタリアでは、カトリックと結びついた祭日が年間9日あり、その代表が『クリスマス』や『イースター』です。

さて、『守護聖人の日』、わかりそうでわかり難い『聖人』、簡単に言うと、「徳が高く、人格高潔で、生き方において模範となるような人物」のことを指します。古くは各自治体(地域)の人びととの縁やゆかりがある人を『守護聖人』と決めたことからこの祭日が決められており、このお休みをイタリア語では『フェスタ・パトロナーレFesta Patronale』と言います。

イタリア主要都市の祭日『守護聖人の日』をご紹介します。

ローマ  06月29日  サン・ピエトロ & パオロ (Santi Pietro e Paolo)
ミラノ  12月07日  サント・アンブロージオ (Sant'Ambrogio)
ナポリ  09月19日  サン・ジェンナーロ (San Gennaro)
トリノ  06月24日  サン・ジョヴァンニ (San Giovanni)
ヴェネツィア 04月25日  サン・マルコ (San Marco)

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観光地ではあまり影響がないかもしれませんが、商店なども閉まっていることもあるので、ご旅行の際はチェックしてみてください。

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