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衣食迷子

最近、現代人は明らかに食べすぎているという話をきいて、確かにそうだなと思いだしてから、逆に何を食べればいいのかよく分からなくなっている。

自分の空腹具合に見合う食事を用意するってなかなか至難の業だ。空腹な上にこれから食べるものを決める頭を使わなくてはいけないことに心折れて、最近は大体冷凍うどんを食べている。うまいから良いけど。


冷凍うどんと同じように、着る服も大体同じになっている。そもそもおしゃれして出かける機会が劇的に減ってしまい、犬の散歩するくらいの服装でどこにでも行っている。人ってどういう時におしゃれして出かけるのかすらよく分からなくなっている。部屋着は割と気に入ってはいるものの、服が好きなので「今日はちょっとおしゃれしよ♪」と思う日が全くないのはつまらん。

先月珍しく買った服もまだ一度も着ていない。
東京にいた時は、渋谷に出勤していたし、週末に友達と出掛けたり、一人で街をぶらぶらすることも結構多かったが、今は家に動物がいるので、できるだけ家にいたいというのと、東京より友達が少なく遊ぶという機会がほとんどないし、遊んでもご飯食べるくらいならやっぱり犬の散歩行くくらいの服装で行ってしまう。
最近は、InstagramでNBA選手が会場を出る際に撮られる私服を見るのが楽しい。汗流してプレイした後にバチっとオシャレにキメテ去る姿がめちゃくちゃかっこいいし、普通にスタイル良すぎだし個性出てて楽しい。私もなんかヨガとかサウナとか行って汗流した後にバチっとキメて帰るみたいなことすると楽しいかもしれない。そこにカメラはなくとも、、

あとは、ニューヨークに住んでるおじさんが犬の散歩のたびに今日のOOTDみたいな写真撮ってるアカウントがあって、それも楽しい。私も毎日犬の散歩行ってるのにまるで違う。彼はニューヨークの街で散歩しながらカフェでコーヒーとか買って公園行って〜みたいなこの一連の行動をすることのためにとてもオシャレな服を着ている。
やっぱり場所か。私も彼と同じニューヨークに住んでいたらその街に溶け込む自分はオシャレでなければ!という使命感のようなものを感じるはずだ。薄々気づいてはいたが、私が住んでいるのは日本の田んぼが広がるのどかな田舎で、そんな使命感など微塵も感じさせないのだ。それは決して悪いことではない。実際、そう、というだけだ。

あとは周りの人も関係している。ニューヨークなんかは人も多いし、その人たちは大体おしゃれだ。自分がおしゃれだな〜、と思う人たちの中に飛び込む時は、やはり自分もおしゃれをしたくなる。私の家の周りはまず人が少ないので、人にあまり会わない。したがって、誰にも会わないのなら、何着ててもいいか〜という心理になるのは普通だろう。それが決して悪いことではない。実際、そう、というだけだ。


明日はうどんではないものを食べ、少しだけおしゃれをしてスーパーに行ってみよう。

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