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高校生|卒業記念にはなむけの「花俳句」

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2023.03.11 Saturday)に掲載された内容を転載しています。
参照元:http://info.e-nhkk.net/

nhkk事務局スタッフ:
高校三年生を送り出した福岡女学院の谷口詠美先生からお便りをいただきました。
卒業生それぞれを花になぞらえた俳句を送るという素敵な卒業記念「卒業する貴女へ花俳句」のご報告です! 先生ご自身は「挨拶句なので……」とおっしゃっておりますが、どんな生徒さんだったのか想像が膨らんでくる俳句の数々でしたのでご紹介します。
卒業生たちにとっては、大好きな花の大きな花束をもらったような卒業記念となったにちがいありません!!  皆さんが、それぞれの場所で素敵な自分らしい花を咲かせることを心よりお祈りしています。


谷口詠美先生:
コロナ禍で入学式もなくスタートした高校1年生も、高校3年生となり、先日卒業式を迎えました。受験指導も、推薦書書きも壮絶で、くたびれ果てて俳句創作もままならない一年間でした。一句一遊でもお便りを読んでくださった夏井先生にエールを頂きました。

卒業記念にクラスの生徒達に「あなたをお花に喩えると」という題で好きな花の名を聞き、俳句を作りました。

福岡女学院名誉院長の言葉に「凜として花一輪 心ない人には踏みつけられても、心ある人には喜ばれる」という言葉があります。

一人一人の内面の美しさを外に表すという意味が大和言葉では「はな」なので、生徒への未来への旅立ちへのはなむけと致しました。挨拶句なので、俳句としてはなんてこと無いのですが。クラスのミニアルバムと、私の手書きのはがきをミニアルバムに貼ってプレゼント致しました。

久しぶりに俳句にはまって、創作の喜びを味わい、卒業の喜びを共に祝いました。生徒達へのエールとして、俳句を贈ることができて、しみじみと俳句を学んでいてよかったなと、思います。

来年度の配属はまだ決まっていませんが、授業でも俳句創作、俳句鑑賞の授業を仕掛けられたらいいなと思っています。



■日本俳句教育研究会(nhkk)

「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。

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