俳句津々浦々(10)
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。
先輩のちいさな赤字秋の暮
職場の新人か。仕事のレポートや営業報告、お得意先への文書だろうか。先輩にお伺いを立てるように確認してもらった。帰ってきた文書には、小さな字で赤字の書き込み。その赤字に目を凝らす。愛がこもった修正かもしれないし、厳しい指摘かもしれない。「秋の暮」という季語からは、一日の終わりの疲れだけでなく、安堵も思われる。ささやかな応援の赤字であるのかもしれない。良き一日の終わりを願う。
~2023年10月8日 福岡 夏井いつき 句会ライブ in サザンクス筑後~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)
nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。