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岸本尚毅 夏井いつき『「型」で学ぶはじめての俳句ドリル』

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2018.09.08 Saturday)に掲載された内容を転載しています。by 事務局長・八塚秀美
参照元:http://info.e-nhkk.net/

俳句甲子園の審査員でもおなじみの岸本尚毅先生と、われらが副会長夏井いつきの問答で構成された、スラスラ読める俳句入門書です! 全てが二人の掛け合いで進んで行きますから、二人の会話の中に居合わせた気分で、難しく考える間もなく俳句が学んでいけるという、これまでにないスタイルの一冊となっています。対談というのはとにかく読みやすい!

本書の目玉は、副会長が「キシモト博士」と呼ぶ岸本先生(ご自身では「俳句オタク」とおっしゃっています)の膨大な俳句の知識から生まれた初心者(チーム裾野)のための「穴埋め式岸本ドリル」! 明快解説付きの10のレッスンと30のドリルで、俳句の「型」から題詠の発想法までが身についていきます!

岸本ドリルの一番の特徴は、答え合わせをしていくのではない点! あなたなら、どんな穴埋めをして行きますか? という問われ方ですので、例句に留まらない自分自身の発想方の訓練をしていくことができます。解答例もユニークですが、なにより、二人の問答の中で発想がポンポン飛んでいきますから、解答例以上の着地点にいくことも多々……(笑)虚子選の例句が、思わぬ現代的な句に様変わりしていって驚かされます。

ドリル以外にも、二人の俳句始めから、上達する秘訣まで読み応えたっぷり! これから始めたい方も、ステップアップしていきたい方も、ぜひ、岸本ドリルにチャレンジしてみませんか!!