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■ 青山学院女子短期大学同窓会 俳都松山の二日間

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2018.06.10 Sunday)に掲載された内容を転載しています。
参照元:http://info.e-nhkk.net/

nhkk事務局スタッフ:
青山学院女子短期大学同窓会・四国支部の総会が松山で開催され、この機会に俳都松山で俳句三昧の二日間を……ということでご一緒させていただきました。

一日目は、「俳句のレクチャー」→「坊っちゃん列車&子規記念博物館吟行」→「お食事句会」です。
心配していたお天気が嘘のような梅雨の晴れ間、坊っちゃん列車に吹き込んでくる風がなんとも気持ちよく、(漱石の言う)マッチ箱の中が学生時代に戻ったような華やかな声で満たされていました。

昨年展示が新しくなった子規記念博物館では、ガイドの方も付いてくださり、分かりやすい説明で子規について学びながらの吟行となりました。展示方法も、プロジェクションマッピング的見せ方も加わっていたりで、また改めてゆっくり訪れてみたいと感じました。

俳句を作ったこともなければ、句会は初めて、とおっしゃる方がほとんどでしたが、2句以上投句してくださった方も多く、一品一品丁寧に作られた美味しいお料理に舌鼓を打ちながら、自分たちの俳句を大いに語り、愉快な俳都松山の夜となりました。

(句会高得点句より)

二の腕の白きへ汽笛梅雨晴間

ぼっちゃん列車手をふるわらべの玉の汗

夏帽子子規の額の広ければ

二日目は、同窓会総会。

第二部の懇親会の余興としての句会ライブです。
同窓会の通称が「ゆりの会」と言うことで、事前投句には「百合」の句が沢山集まりました。

俳句に絡んでの皆さんのお話がどれも素敵で、楽しく、笑いの絶えない句会ライブで、私自身まで学生時代を懐かしく思い出しました。

(事前投句より)

同窓の宴華やいで百合や百合

残香はゆりの吐息か夜の静寂(しじま)

また、総会でご講演された吉岡康子准教授は、牧師様でもいらっしゃるということで、句会ライブの中で宗教的な「百合」のイメージについてお聞きすることもできました。「希望」の花である「百合」のお話は大変興味深く、季語「百合」への理解がさらに深まったように感じました。

書道のお得意な方が、決勝の5句を墨で書いてご準備くださっていたり、入賞の記念にと短冊もご用意くださったりと、お心遣いも素敵な同窓会でした。


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