俳句津々浦々(31)
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。
作業所の時給百円赤とんぼ
作業所の時給がそんなに安いとは知らなかった。いろんな作業所があるだろう。いろんな作業があるだろう。その場所で作業する方々がいるだろう。そして、100円。もちろん、時給を得るためだけに作業所に来るということでもなく、貴重な体験としての作業所。得るものは有り余るほどにあるのだろう。しかし、100円。赤とんぼは、あんなに自由に秋の空を飛ぶのに……。いや、時給100円を糧として、赤とんぼのようにとべる日もあるのだ。見上げる秋の空は、限りなく高い、と信じる。
~2023年9月24日 大阪 夏井いつき 句会ライブ in 八尾市~(加根兼光:nhkk協賛サポーター)
nhkk事務局:
「俳句津々浦々」が、市井の俳句や、身近な場面が詩になっていく俳句の楽しさに触れ合うぺージになればと思っています。
17音で詠んで読む俳句は、気軽に取り組むことができる可能性に満ちた魅力的な教材(文芸)です。学校現場で俳句に取り組まれている先生方からの具体的なご報告もお待ちしています。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。