夢枕獏『仰天・俳句噺』
全く文字通り「仰天」した作品でした。夢枕獏さんが、リンパがんのステージIIIと診断され、闘病のため、ほとんどの連載がお休みになったことをきっかけに書いたエッセイなのですが、とにかく自由に、思うままに書かれたエッセイで、大笑いしながら読み進めました。一つの話題がどんどん広がっていって、想定していた話は次回に持ち越し、なんてのも度々で(笑)それも含めて、夢枕獏さんの頭の中を覗いているようで、まさに抱腹絶倒の濃厚な一冊でした。
そんな中、話題の中心となるのが、獏さんが長年秘かに続