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短文メイキング

こんにちは、塩酸です。

誰も得しない文章のメイキングをしたいと思います。
こういうのやってみたかったというだけの自己満足ですが、どこかのもの好きが見てくれると嬉しいです。

題材となるのはこの話。
まずは読んでいただけると幸い。多分2、3分で読めるので(知らんけどw)
あらすじは20年間連れ添っ人型ヒューマノイド(でんこ)に、おじいちゃんマスターが花束を渡して想いを伝える話。

自分の作品って書き方が二種類あって

・即興型(ツイッターでリアルタイムにツリーをつなげて話を書いていく)
・熟考型(まず書き上げてじわじわ足し引きする)

今回はこの熟考型のを書いていこうと思います。
即興はあれだ、わたしの脳を覗いてくれればわかる。

用意するもの

・PC(というかキーボードのあるものなら何でもいい)
・スマートフォン(メモ帳を使います。使いやすいエディタを使ってもらえればいいんじゃないかな)
モチベアップのための文字カウント機能が備わってる奴だとさらに良い。
ここまで書いたんやでwと自己満足に浸れるのでwww

構想~下書きまで

まずはどういう話を書きたいか、を考える。
全然決まってなくていいです。最低下記の二つあればなんとかなる。

・登場人物
  →今回であればミオちゃんとマスターは少なくとも出したい
  →どういう人間か(もしくは人間でなくてもいい)なども考えなくていい、人間とでんこがいるだけでOK
・誰に何をさせたいか
  →今回であれば「花を探しに行く」程度

まずは書きたいところを考えることに注力する。

構想が決まったら、一番書きたいところを書ききる。
大事なのは、細部をこだわりすぎないこと。
下書きの時点で考えすぎてしまうと、疑心暗鬼になって筆を折るので、まずは構想を形にすることだけを考える。
(ちなみに自分の場合、この作業の時にスマホで作ってしまうと8割の確率で作品を投げ出す可能性があります)
構想のままだとさすがに一文で終わってしまうので、理由を付けていきます。
具体例としてはこんな感じ↓

・どうして花を探しに行くのか(ミオちゃんに渡したいから)
・ミオちゃんに渡せたのか(渡せる)

そこまで書けたら、主人公が汗水たらしてミオちゃんに花をプレゼントできたところまで描写できたことになります。
はい。大筋としては完成、お疲れ様でした。

誤字脱字、加筆

ここからは、スマホを使います。
理由は二つあって、特に1つめは大事。

・PCより画面が小さいので、一文の妥当性みたいなのを確認することが出来る
・手軽

自分はPCで作業すると打ち間違いがクソ多いので、スマホで確認する必要があるのです。
たまに「私」が「wつぁい」みたいなのになってたら、それだけで読み手の集中力が切れるので、誤字脱字チェックはマジで大事……(自戒)

現時点で誤字を修正し終わったら、次は話を盛っていく。
言うてみりゃこの状態の作品は素うどんなので、ここにトッピングとしてネギや海老天、卵を載せていく感じ……おなかすいてきたな。

そこで、ようやく主人公におじいちゃんという属性を付けたり、ミオちゃんと出会って20年目の節目である事を付け加えたりするわけです。
ちなみに素うどん(下書き)の時点では、おじいちゃんではなかったので、普通に地図アプリ使いこなしたりしてました。途中からおじいちゃんにして、そのへんの描写を省きました。
おじいちゃんだから2,3年程度では多分そこまでだと思ったから、多めに時間を取ってみました。駅メモがそこまで続いてるといいなぁ……。

あと、みんなと認識が合わない(ここでいうとこの、おじいちゃんマスター)のことはなるべく詳しめに書いたほうが良いです。
ミオちゃんはみんな知ってるので、普通に動かせばいいんですけど。
どういうおじいちゃんなのか、身体的特徴とかをなんとなく話の端々に匂わせるとイメージ付きやすいかも。(話の中では足腰の弱い、目がくぼんでる。花束を勢いよく出せる瞬発力はある、みたいな)

ヒマワリを探す理由も欲しい。
あったほうが納得してもらえるので。
7月20日はミオちゃんの誕生日で、誕生花がヒマワリとトルコキキョウなのです。トルコキキョウよりヒマワリのがイメージ付きやすいのでそちらを採用しました。

ある程度肉付けが終わったら、次は文章のリズムを意識する。
上から読んでいって歯切れの悪い文章になっていないかを、黙読で確認する。

修正前と修正後を置いておくので、黙読してみてください。

修正前

「ただいま」
家に帰るとわずかに表情を曇らせた銀髪のでんこが出迎えてくれる。
「マスター、お帰りなさい……どこかに行っていたの?」

修正後

「ただいま」
家に帰ると、でんこが出迎えてくれる。
艶やかな銀髪は彼女の涼しげな表情を際立たせ、動きやすさを重視した衣装に身を包んでいた。
「お帰りなさいマスター。どこかに行っていたの?」

みたいな。
修正後のほうがリズム感あって、読みやすさが上がってる……はず。
読んでて何か引っかかるな、みたいなのが無ければテンポはばっちり。

最後にもう一度誤字脱字の確認をして完成!お疲れ様でした!
おいしい海老天温玉うどんですよ!
途中からうどんの例えが入ってわかりにくかったらすみません、のどごしよくスルーしてください。

おわりに

素うどんの状態の文章を下記URLに置いておきます。
違いを楽しんでもらえたらいいな。

それでは、楽しいメイキング講座終わり!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

PS もちろん強制はしませんが、マシュマロなどで質問や感想いただけると嬉しいです~!焼きマロは勘弁♡


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