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企業選びで大事なことは?

松嶋建設(株)で採用を担当している江田です。
私は、もうかれこれ30年以上、企業の人材採用に携わってきました。
その経験から、就職、特に新卒の就職というのは問題ばかりだと思っています。企業も学生も相手を選ぶ基準がなく、それ故に「狐と狸の化かしあい」をしているようにも思えます。
そのような状況をちょっと憂いてまして、松嶋建設(株)の採用を担当する立場なのですが、それ以前の問題として、合同企業説明会などで、学生さんたちに「私の考える就職」を伝えるという活動をしています。
そのような活動を、とある学校から評価いただき、学生さんたちにお伝えした内容を文章にして公開して欲しい。という依頼がありました。
そこで、こちらに「私の考える就職」について順次公開して行こうと思います。

まずは、今日は企業選びについてのさわりです。


就職時最も重視するのは「安定」

政府から「子供・若者白書」が毎年報告されています(2023年4月1日まで内閣府所管、それ以降はこども家庭庁が所管)。その2018(平成30)年版に「就労等に関する若者の意識」という特集ページがあります。
そこから「図表10 仕事を選択する際に重要視する観点」をちょっと拝借します。

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内閣府「平成30年版 子供・若者白書『特集 就労等に関する若者の意識』」から引用

23年度も29年度も、多くの若者が重視しているのは、「安定して長く続けられること」です。

離職時の理由一番は「仕事が合わない」「人間関係」

一方で、離職理由は、どんなのがあるでしょうか?
「図表7 初職の離職理由」を見ると、ダントツ一位は、「仕事が自分に合わなかった」です。で、二位が「人間関係がよくなかった」・・・。
安定して長く続けたくて就職したのに、仕事が合わないとか人間関係で辞めることになった人が多いです。。。

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内閣府「平成30年版 子供・若者白書『特集 就労等に関する若者の意識』」から引用

就職時に肝心なことが確認できていない?

そこでもう一度、「図表10 仕事を選択する際に重要視する観点」に目を向けてみると、「仕事が自分に合わなかった」と対になると思われるのは、「自分のやりたいことができること」でしょうか?これが3位(23年度は「自分の好きなことができる」が2位)です。
ただ、厳密には「合う」と「やりたいことができる」は別物でしょう。
一方「人間関係がよくなかった」と対になる項目は見当たらないです。
3位以下の「労働時間、休日、休暇」「賃金」「ノルマ」についても同様、就職時に重視していないようです。(実際にはノルマ以外は求人票に書いてありますが)

就職するときに大事なことは

政治思想家のマキャベリが言った「天国へ行く最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」というのは正しくその通りで、就職するときに最も気にしなければならないことは、退職した多くの人が理由に挙げたことだと私は考えます。
すなわち、
「この会社の仕事は、自分に合のか?」
「この会社の会社の雰囲気や人間関係はどうなんだろう?」でしょう。

まぁ就職するときは夢と希望に燃えていますから、辞めるときのことなんてなかなか考えられないでしょうけど。

企業も説明し難い

一方で、企業としても説明し難いですよね。
仮に説明しても、理解できたか確認のしようも無いし。
じゃ、どうする?ということを経験も踏まえてこちらで紹介できれば。と思っています。


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