コロナ下における簡易宿所の動きとDX化

コロナ下になり、ゲストハウスはもちろんの事、多くの宿泊施設は大きな打撃となっています。

一部GoToキャンペーンの下支えがあって賑わっているところもありますが、大きく偏っています。それが以下2つ。

①ADR20,000円~30,000台の高級旅館

⇒GoToトラベルキャンペーンで上限一杯の14,000円の割引が効き、かつ個食、客室温泉付きなどで、三密が避けられる。

⇒特に温泉地では2020年秋口は昨対を超えるRevPARをたたき出している施設も多いようです。

②ADR12,000円のアッパー系ビジネス

⇒これも同じくGoToトラベルキャンペーンで1泊当たり8,000円程度になるから。つまり8000円程度の出張費が出る出張族には今まで泊まれなかったグレードのホテルに今までの出張費の枠内で泊れてしまう。


これらに該当する施設とエリアは稼働率は他社と比べ高稼働を維持しています。


しかしながら、それらに該当しない。ましてや三密を避けようにも避けられない三密が売りのゲストハウスは特に打撃が大きい状況です。

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宿泊旅行統計調査2020年度11月時点


稼働率もそもそもが低いですが、、回復も鈍化傾向です。

その中でWhyKUMANOはじめ、オンラインの宿泊体験なんかも出てきており、創意工夫で何とか乗り切ろうと奮闘している施設も沢山あります。


その中の対策の一つとして、DX化⇒デジタルトランスフォーメーションを導入するという施策をまとめます。具体的にセルフチェックインシステムについてです。


基本スキーム

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基本的なスキームとしてはセフルチェックインシステムを入れて、遠隔でチェックインすることで、人件費を削減し、三密を防ぐという物。一棟貸出や個室の部屋が数個あるような施設には最適。


料金比較

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前提としてサイトコントローラーねっぱんと繋がるシステムで比較しています。他多数ありますが、サイトコントローラーと繋がらないと、結局メールを都度お客様に手動で送ったり等手間がかかるので・・・

個人的に金額だけを見ればアルメックス社のPMS inttoとスマチェを入れるのがオススメ。全体的に性能がいいのがMinpakuIN。ポイントとしてはチェックインの時にお客様の顔が見れるようにつながるところのポイントは大きいですね。地方によってはお客様の本人確認で必要なところも出てきますので・・・ただし、受け手はPCを開いていないと確認できないのが不便。アプリで受け答えができれば文句なし。

結局その機能がPC開いていないと役をなさないので、アルメックス+ポチカメなんかのWEBカメラで通話と顔が見れて、スマホに飛んでくるようにするのが一番安くて利便性は高いかなと。


メリットデメリット

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一応メリデメを記載。

デメリットとしては無人になるので現地決済はできない事。できるにはできるけど、リスキーでお客様も困惑しやすいので、まだ導入のタイミングは見送った方がいい気がします。また、スタッフが常駐していないので、全体的に評価点は落ちるかなと思いますが、一方で今までチェックイン時間〇時までと規制指定のが、深夜でもチェックインできるようになるという事は大きな魅力の向上と思います。


ただ、セルフチェックインて、なんか無機質でドライな感じも受けますよね。特にゲストハウスやホステルの皆様はコンセプトやこだわりが強い方も沢山いらっしゃると思いますし、そういう繋がりを大事にしている方も沢山いらっしゃると思います。

それはそれぞれの考えがあって正解だと思います。私の軸は何十年と世界中のお客様に来ていただけるような施設を作りたいと思っています。そのために今このコロナでつぶれてしまっては元も子もない。だからこそ小さな糸にしがみついて耐える。そしてデジタルの力を借りること=もっともっとゲストの事を考える時間と施設を考える時間に繋がればと思います。

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