印象派の光 - 松岡美術館 訪問備忘録

23年某日、こちらの美術展に行った記録が下書きにあったので、今更ながら公開してみる。
あくまでも西洋絵画素人オタク視点の雑記ですのでお手柔らかに。

松岡美術館は目黒や白金エリアに位置する美術館です。

ではさっそく作品と合わせて雑記をつらつらと、、

内陸県育ちの海好き女なもんで、この絵は薄い色の青空と、淡い青を想像させる海が夏っぽくてハマった。

大本命ルノワール!
なにもかもが好きすぎて、心の中がちいかわになってた。
後期の三美神シリーズ(?)
画面の中もさることながら、額縁の圧倒的装飾性よ。

ロマンチックな海の描き方も好きだし、上部にご注目、色とりどりのリースと、ローマ風の人魚柱。
以前アーティゾン美術館でもっと本物に近いローマの人柱の絵を見てすごく好きだったけど、まさかまたここでおめにかかれるとは。
お花もいっぱい咲いててあったかい🌷🌻🌹

次は左下にご注目。
寝そべった女性の幸せそうな顔よ。最大の祝福💐
水面の描き方も緻密で素敵、、

社畜の心に沁みる、牧歌的な風景。牧草と夏の匂いがしてきそう。

印象派の父、シスレー先生。
晩年ホテルの部屋から描いたパリの街並み。奥にはルーブル美術館。
今年の冬にパリに行くので、こんな景色が見れるのかなあってわくわくしながら見ちゃった。

私も初めて知ったんですが、シスレーはいろんな人を繋げたり印象派が盛り上がるために晩年まで力を尽くしてくれた人で、現代で言うならGiverだなあと。
きっと愛に溢れた人で、だからこそ名声的に前に出るわけではないけど今もこうやって愛されてるんだろうなあと思いました。

24年1月追記*
オルセー美術館でびっくりだったのは、シスレーがおじいちゃん層に人気だったこと。

ここからアンリモレの絵が続きます。
じっくり見たのは初めてな気がするけど、今回の展覧会でつくづく良さを噛み締めました。

マイナーな印象派画家を深掘りしたいマインドなので知れてよかった。
アンリモレの絵はベースに温暖な色彩があり、ゴーギャンなどと共にしたポンタヴェン派と知った時は大納得した。

冬って寒々しく描かれがちだけど、そんな中でも降り注ぐ暖かい太陽(夕日?)にフォーカスしたような絵。
こんな気持ちがあれば、極寒も乗り越えられそう。

あの生々しい岩肌をここまでに昇華できるのか、という衝撃。

こちらも同じく岩肌シリーズ(?)
アンリモレは岩山が好きみたいで、それらを描いた絵がたくさんありました。
海より山派ってわけね。

こちらは写真に収めたものの、あまり照明との相性が良くなく、生で見るの推奨。

フランスにもこんな崖の切り立った街があるんですね。

個人的にはベトナムのニンビンを思い出す絵だった。

ドレスの光沢感を表す表現は毎度うっとりしてみちゃう。

あまり好きな色味ではないが、大きさに圧倒された。お花を大きなキャンバスで描くのって珍しいよね。縦100センチ以上はあった気がする。

古伊万里も展示してありました。
私は詳しくはないですか初めて良い作品を目にできて嬉しかった。

1番の衝撃はエジプトの木棺があったこと。笑
もっとマーケティングしたら集客できそうだけど、それがないのが小さい目黒の美術館らしくて好き。

展覧会の数、作品数のバランスがちょうど良かったです。
私が行った際はざっくり4つのセクションでしたが、
・印象派展
・伊万里展
・古代オリエント、エジプト等の作品(常設)
・仏像(常設)
どれもちょっとずつ良い作品を堪能できるのがよかった。
大型展だと最後まで辿り着いた時には体力と集中力が干上がっていることもあるので、1つ1つ集中して見れるのはまた違う満足度があるなと。

チラシの絵目的で行きましたが、まさかのこの作品は期間限定展示ということで、、笑
見れず残念でしたが総合的に満足度高めでした。

ちなみにグッズコーナーも小さいですがあり、古伊万里のマグネットが可愛かった〜

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