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「あこがれ」
麦くんとヘガティーの、貴重で二度と戻らない時間、尊い日々を、そっと覗かせてくれて、そっと見守らせてくれて、ありがとうと思った。
(勿論これは川上未映子さんの作ったフィクションだけど、読んでいくうちにそんな風に思えてくるんだよなぁ、ふしぎだ。)
普段忘れないとやり過ごせない気持ちを思い出せてくれる。なぜだかずっとモヤモヤしていたり、微妙な寂しさが少しずつ積もっていく感覚。二人は丁寧にやさしい気持ちにさせてくれる。子どもだって真剣に生きてるんだね。
ミス・アイスクリームに初恋のような想いを持った麦くん、
ヘガティーは「いなくなるんだよ。会いたいって思ったときにはもういなくなってたりするんだよ。人ってたぶん、ものすごく簡単に」と会いに行くことを勧める。
子どもらしい瑞々しさも持ち合わせつつ、子どもらしいカンの鋭さ。小学生同士の会話で、どう生きたいかを話している。よく行く公園で、ブランコを漕ぎながら。あなどれないなぁ。二人はちゃんと生きてる。
みんな、いつか遠くへ行ってしまう。本当の自分を知っているのにね。生きること、いなくなること、強くなること―人生のとても柔らかな場所をそっと照らしだす物語。いちばん大切な人に贈りたい、四年ぶりの長篇小説。
川上未映子 1976年大阪府生れ。2007年『わたくし率イン歯ー、または世界』『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』で早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、08年「乳と卵」で芥川賞、09年『先端で、さすわさされるわそらええわ』で中原中也賞、10年『ヘヴン』で芸術選奨文部科学大臣新人賞および紫式部文学賞、13年『水瓶』で高見順賞、『愛の夢とか』で谷崎潤一郎賞を受賞。(amazonより引用)
オリンピックも終盤ですなぁ。
始まるものはすべて終わりますが、この暑さもこの人生の美しさもこの寂しさも、すべて終わるはずです。
今日は体調が悪かった。
ここ1年くらいでやっとわかったことなのだけど、自分にも体調が良い日が存在することを発見。笑
体調が良い日はなんなく出来ることも、体調が悪い日は出来ない。
これを今までは自分の根性がないんだ、とか怠惰だ、とか責めまくってたけど
(体も心もぜったいについていかないのに、なぜか精神だけはマッチョ。きっと生まれた環境のせいだと思う。この考えを責める意見に意見するのであれば、幸せな子供時代だったんだね、と返答したい)
何と私にも体調が良い日がわかってきたことは、とても大きな衝撃だった!
私もみんなとおなじだと思えてうれしい。
あたりまえだけど、そんな風に今までどうしてもわからなかったことがわかるとうれしい。なー。