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#言語教育を考えるヒント

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「日本語教育」もっと広く捉えて「言語教育」は今後どうあるべきか? 今の日本語教育に対する疑問や言語教育の可能性についてあれこれ考えて書いたことをまとめてみました。
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記事一覧

課題遂行型日本語教育における「課題」とは何か?

今回は、「課題遂行型日本語教育」における「課題」とは何かについて考えてみたいと思います。…

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日本語教育機関の役割再考 〜「越境学習」を手掛かりに考えてみた

前回の記事では、「経験学習」について書きました。 この記事では、私が日本語教育機関で行っ…

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経験学習において何を学習するのかー言語教育で「学習」にこだわる理由を考える

以下の記事で、7月に行ったセミナーから考えたことをまとめました。 この記事では、コルブの…

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登録日本語教員の国家資格は必要か? ー日本語教師のキャリア戦略を考える

今回は、登録日本語教員について考えてみたいと思います。 2024年8月1日から、登録日本語教員…

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経験学習において具体と抽象を行き来する意味 〜セミナーからの気づき

7月6日に奥多摩で行われた👇のセミナーが無事終了しました。 近くは地元から、遠くは、仙台、…

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【ブックレビュー】『日本語学習は本当に必要か』〜就労の日本語について考える(その…

前回の記事では、以下の書籍を元に「就労の日本語学習」について考えてみました。 村田晶子・…

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【ブックレビュー】 『日本語学習は本当に必要か』 〜就労の日本語について考える(その①)

2024年6月14日「育成就労制度」が、参議院で可決、成立し、3年後の2027年までに施行されることになりそうです。この制度が施行されると、今までより就労分野での日本語教育の重要性が増してきます。そこで、今回は、今後の就労分野の日本語教育のあり方について考えてみることにしました。 今回は、以下の書籍を元に考えてみます。 村田晶子・神吉宇一編著(2024)『日本語学習は本当に必要かー多様な現場の葛藤とことばの教育』明石書店 なかなか刺激的なタイトルです。 「日本語学習は

「日本語教育の参照枠」に基づいた教育課程編成の際に陥りやすい問題点を改めて考えて…

今回の記事は、西口光一先生のYouTube動画をもとに「日本語教育の参照枠」に基づいた教育課程…

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コース設計のプロセスを知る ー『Can-doで教える』 ブックレビュー

今回は、最近読んだ『Can-doで教える 課題遂行型の日本語教育』のブックレビューです。 来嶋…

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「日本語教師」の解像度を上げてみる 〜国家資格が一人歩きしないために

「日本語教育機関認定法」が4月1日に施行されたのに伴って、日本語教育業界では、新しい動きが…

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「日本語教育機関認定法」施行に伴う情報まとめ

4月1日に「日本語教育機関認定法」が施行され、もろもろが本格的に動き始めました。今回は、関…

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「書く」ことをどのように扱うのか 〜「日本語教育の参照枠」の検討課題から考える

今日は、「書く」ことについて考えてみたいと思います。 前々回の記事では、今後必要とされる…

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個人のキャリアをどう捉えるのか 〜「送り出し機関」が行う日本語教育の可能性から考…

インドネシアに行ってきました。 インドネシアを訪れたのは、10年ぶりだったのですが、この10…

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日本語教育機関が「教育機関」へ転換するとは?

今回は、日本語教育機関が、「教育機関」に転換するとはどういうことかを考えてみたいと思います。 日本語教育業界は、今、大きな転換期を迎えています。4月1日にいよいよ「日本語教育機関認定法」が施行されます。この法律の施行に伴い、これまで、法務省から認可を受けていた「日本語教育機関」が文科省の認可を受けるようになります。5年間という移行期間はありますが、「日本語教育機関」は、文科省から出されている指針に従って「教育課程」を編成し直し、新たに認可を受けることが求められます。 法務