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ヨガを継続した気付き3選

私はあまり運動をせずに育ってきた。部活動は文化系で、身体を動かすのは体育くらいという環境で育った。大学でもサークルなどで運動する機会はなく、それは社会人になっても同様であった。そんな私が唯一続いた運動がヨガである。ヨガを続けて3年が経て、気付いたことを紹介する。

呼吸で身体が柔らかくなる

私がヨガを始めたのは、友達の影響でヨガ教室に通い始めたことがきっかけであった。初めは、ポーズを取ることについていくことに必死だった。呼吸を深くしてなんて言われても、呼吸を気にする余裕はないし、ポーズを継続することで一苦労であった。周囲の人の呼吸で集中が妨げられ、リラックスするどころか更に緊張していた。こういった形で、ヨガ教室ではいっぱいいっぱいになるので、家でヨガを始めた。

動画を見ながら自分のペースでヨガができることは、私にとってはやりやすかった。ヨガを続ける中で、色々なポーズに出会った。新しいポーズをできるようにすることに達成感や喜びを感じていた。そんな中、どうしてもできないポーズが出てきた。ドラゴンフライ、開脚である。

ビタンと足を床と一直線にすることはできない。手すら床につけることができなかった。あれこれ試した。ボールを使って筋肉をゴリゴリとマッサージした。全身ストレッチを行った。効果がなかった。しかし、あることをすると、身体は劇的に柔らかくなり、床に手が届くようになった。

名称未設定のアートワーク 15


それは、呼吸に意識をむけたことである。それまでの私は、全てのポーズで力が入っていたのだ。呼吸に意識を向けて、ゆっくり吸って、吐いてという動作を行うと、身体がほぐれてくる。

初めは呼吸に意識とは何かすらもわからず、ただゆっくり吸って、吐いてという動作を継続することに頭がいっぱいいっぱいになっていた。しかし、慣れてくると自然とゆっくり、そんなに意識しなくてもできるようになるもので、だんだんと身体をリラックスさせることができるようになっていった。

こうして身体が柔らかくなると、次の気付きとなるが、身体の不調がわかるようになった。


身体の不調がわかるようになる

ヨガをすると、身体の不調がわかるようになった。例えば、ヨガを始める前は冷え性であったが、ある程度改善した。それまでは、気づいた時には冷え性だったので、手先が冷えていることが当たり前だった。それよりもいい状態というものを知らなかったし、そんなもんだと特に気にも止めていなかった。しかし、状態が改善すると、冷え性でない感覚に気づけた。

冬場は手先がポカポカしており、手袋が不要になった。それまでは冬場外にいくのにふかふかの手袋が必須であったが、手袋をつけると汗をかいて気持ち悪くなるため、つけなくなった。足先も冷えて電車などでよく立ちくらみや貧血を起こしていたのだが、それもなくなった。他にも、身体が凝っているところに気が付くようになった。目頭、肩だけではなく、足首がこっていることに気づけた。

全身が柔らかくなると、柔らかくない場所、動かしにくい場所を発見できた。私の場合は足首だった。足首をケアするようになってからは、足がポカポカして眠りに入りやすくなったように思う。

静寂がどういうものかわかるようになる

私はそれまで、ひとり時間が自分を癒すという感覚を知らなかった。兄弟に挟まれて過ごし、自由時間は何かと将来の役にたつと勉強したり、いわゆる意識高い系の行動をとって自分を安心させてきた。暇さえあればちょっとショッピングに行ったり、友達にあったり、連絡したりと、落ち着かないせわしない生活を送っていた。

ヨガでは、最後に座禅を組んで瞑想したり、座禅までもいかなくてもシャヴァーサナといって、寝っ転がって、リラックスするといったことをすることがある。その中で、頭の中を空っぽにする、無になる、静寂といった感覚がわかるようになった。最近のマインドフルネスでは、今に意識を集中するとあるがそれとよく似ている。

ここで、頭の中が騒がしい状態と、静寂な状態を絵で説明しようと思う。これは寝ている人が、おにぎりのことと鳥の声にせわしなく意識がいっている状態を表している。

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上段の絵は時間経過ごとの意識であるが、横軸が時間で、縦軸が意識、ちょうど波が0となるところが何も考えていない状態である。この絵の三角のマークがおにぎりで、丸のマークが鳥である。絵からより、この横たわっている人は、絶えずおにぎりと鳥のことを考えている。おにぎりのことを考えて、鳥のことを考えての意識の移り変わりが早い。静寂ではない。

一方、こちらは静寂な状態を表したもので、寝ている人が、おにぎりのことと鳥の声にあまり意識がいっていない状態を表している。

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この絵は、はじめはおにぎりのことを意識していたが、時間が経過に従い意識しなくなるが、今度は鳥のことに意識がいく。その後は鳥の意識も遠のいていくが再度おにぎりのことを意識している様子を表している。

意識は、同じことをぐるぐる考える傾向があり、実際に瞑想やシャヴァーサナといった意識をなくすことをしていてもこのような形を辿る。私は何かと忙しない生活を送っていたので、静寂、何も意識しないという状態がわからなかった。しかし、ヨガを通じてその状態がわかるようになった。

静寂は安心させる。過去や未来の執着をなくし、今に集中することができるようになる。大丈夫と思える。


最後に、頭の中が騒がしい状態と静寂な状態を比較すると、このような形である。

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