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学校×地域×Jリーグ 「シャレン!」を通じてやってみたいこと

いくつか前のnoteで書いたが、すごく共感しているシャレン!とは、社会連携の略で、単なるファン作りではなく、社会の中の課題解決のためにJリーグが関わる仕組みみたいなもの。
 
この社会連携は、長年応援してきた愛媛FCにも、働いている学校という場所にももっとあればいいのにとすごく思う。

社会的な課題という点で、自分の小学校教員(体育主任)という立場で考えてみたら、ひとまず3つが浮かんだ。

①運動に親しむ機会と怪我
②体育指導の専門性
③体力テスト

①運動に親しむ機会と怪我
→芝生が増えてほしい

学校の運動場は、ほぼどの学校も土。コケると、擦り傷ができて痛い。昼休みに鬼ごっこをしている子どもが、滑って出血して泣く。鉄棒から落ちて怪我をする。そんな場面は多いから、芝の良さをもっと多くの人に体感してほしい。芝生の上に立ったことがない子どもって案外多いと思う。
将来的には芝の運動場や公園が当たり前くらいになって、もっと思いっきり運動を楽しめる環境が身近にあればいいなと思う。そのためにまずは子どもに芝生のよさを知らせる機会をつくって、彼らが大人になった時その思い出を繋げて芝生のグランドができるみたいな循環ができたら理想的。
 
そこで「シャレン!」の視点を入れるなら、芝のあるJクラブの練習場に、遠足などで小学生を招待する。交流などができたら、芝のよさや運動の楽しさが体感できたり、クラブや選手への親しみがもてるなどいろいろなメリットがあると思う。選手やスタッフは、練習場で待ち構えてもらえればいいので、それも負担が少なくていいのではないかとも。愛媛FCの練習場である梅津寺なんて、駅近で遠足の場所としても最高。いつか実現したいなあ。。
 
でも、すごく実現したい一方で、現実はめんどくさい。
学校では、まず学校内の理解を得ることから始まり、ほぼ毎年変わらない遠足行程の調整、教育委員会への連絡もいるのかもしれない。クラブ側の視点に立ってみても、クラブが営利企業であることは提案する上で忘れてはいけないと思うし、手続きの煩わしさがあったりや一過性で終わる取組なら、少人数で多忙な業務の中、クラブの方の気がのらないとしても仕方ないと思うから難しいとこ。

②体育指導の専門性
→学校と地域の指導者交流

小学校の先生は、一人でほぼ全ての教科を教える。この不器用な自分が、家庭科では調理実習やミシンなどを指導している。本当にごめん子どもたち。

でも小学校とはそういう場所。どの先生にも得意不得意はある。
当然体育に関しても専門的な知識が豊富な先生は多くない。知っているように言う先生も、本当にその知識合っているか・何年前の情報?と思うことも多い。

だからこそ、スポーツクラブと学校の指導者間交流もあればいいのにと思う。今は、先生向けの実技講習会でも、大抵は選ばれたベテランの先生が講師になるなど、結局教育委員会や学校というグループの中で完結してしまう。あまりいいことではないと思う。

プロスポーツクラブには、走り方・体のケアの仕方などに詳しいフィジカルコーチという方もいることが多いし、そういう人に教えてもらう方が最新の情報を得られるはずで、互いにとってメリットは大きいと思う。

③体力テスト
→地域のプロクラブとの関わり

全国の学校で毎年体力テストが行われ、都道府県別に様々なデータが出てくる。
 
どうすればいい記録が出るのか。それは指導の方法にかかっていると思う。小学校の場合は発達段階的になおさら。
 
学校では、学級担任が基本となり、場合によっては学校全体で取り組んでいるが、結局そこにいる教員の知識や経験に頼るところが大きすぎる。
 
愛媛にはサッカーだけでなく、野球やバスケのプロチームがある。反復横跳びならバスケ、ソフトボール投げなら野球といったように、その動きを専門としているアスリートからコツの動画をもらうなどという方法もあっていいと思う。
その動画が県内の学校に配られたら、相当な人数の目に愛媛のプロスポーツが入ることになる。互いにとってメリットだと思う。

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地域の人に、あってよかったと思ってもらえる存在になることが、各スポーツクラブの目指すゴールだと思う。学校ももっと広い視野をもてば、子どもはいい経験ができる。そのために、このシャレン!などをうまく活用して、地域のつながりを創っていけるような事業に貢献していきたい、できることをしたい。

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