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編集人の京都の朝をぶらぶら◉8月は朝涼みの糺の森から

8月は、朝ぶらでははじめての糺の森と下鴨神社から。

京都の夏が7月の祇園祭からはじまるとすれば、夏の終わりは8月16日の大文字送り火。8月はその大文字について話そうと思いましたが、あいにくの雲空となり良い写真が撮れなかったので、日陰のない鴨川デルタからすぐ近くの糺の森へ。

糺の森は、下鴨神社の楼門内の本宮エリアに向かう長い参道を囲んでいます。ここに来ると耳から入るのは蝉の音と砂砂利を踏みしめる音だけ。暑さを和らげているのは木陰だけではないようです。

下鴨神社の正式名称は「鴨御祖神社(かもみおやじんじゃ)」。毎年5月15日に執り行われる葵祭は、この下鴨神社と上賀茂神社の祭礼であることは有名です。その上賀茂神社の正式名称は「賀茂別雷神社(かもわけいかずちじんじゃ)」と言い、激しい威力を持つ雷神が祭神であることに因んだ社名で、下鴨神社の正式名称の鴨御祖は、その祭神の母神と祖父神です。こういった強い関係の二つの賀茂神社は、極めて古い歴史のなかで、古代の国の脅威から平安京の守神に役割を変え、祈り場所として何度も時代の変化に対応しながら、特に下鴨神社本宮の参道の糺の森は京都市民の憩いの場になっています。

二つ賀茂神社のお話は、また詳しくやっていきたいと思います。鴨川や京都御苑から近く、最寄りの駅は京阪出町柳駅で、便利な場所にある糺の森・下鴨神社。早朝から暑い京都の暑気払いにちょうど良い場所です。

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