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命を燃やせ

とても古い友人から デモテープが届いた
そういえば、ソロのデモ曲を作ったのだけどどう?というメール
数年ぶりの連絡がこれだ
さすがだ

久しぶりの歌声とアコースティックギターの音色
失ったものが多すぎる私にとって
それは安らぎというより 炎だった
ゆりかごのような心地よさを持ち合わせ 強く静かに燃えている
消え入りそうな私の砂漠に 火をくべる

人が命を削っている姿が好きだ
だから魂の熱量が感じられる写真が好きだ
何かを生み出そうとする その姿勢に心を打たれる
私もその世界と住人たちに真摯に向き合いたい 
真っ直ぐでいたい そう思わせてくれるのだ

友人とは高校時代に出会った
高校、大学とよく詩を書いていた私にとって
当時の全能感のようなものを 恥ずかしげもなく曝け出していた 数少ない貴重な友達だった
友人は出会った頃から歌っていた
その歌声は唯一無二だった

元気にしてた?なんて台詞はいらなかった
デモ曲を聴いていると 魂を燃やしながら生きてるのが伝わってきたからだ
まだ火が消えていないことを感じとり
自然と笑みがこぼれた

あぁ私も何か書かなくてはいけない
そう思い立って 昔からアカウントだけ持っていたnoteを始めてみた次第だ
誰の目にも触れないかもしれないけど続けていきたいと思う
私が私で在るために

友人へ
いつか あなたが生んだ曲に合わせた写真を送るよ
私も 私を燃やして生きていることを知ってもらえたら嬉しいな

桜 2019年撮影

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