2024.1.12。スマホが無い時代の海外旅行について考えた日記2。
昨日の日記の続きです。
大学生時代から今まで、私は旅行する時に、以下の2つの方法どちらかで準備をする。
1.旅行代理店でツアーに申込む。
2.スマホ内のアプリで航空券と宿を予約し、目的地までの行き方もアプリで事前に調べる。
世間でもこの2つの方法は一般的だと思う。
私が大学生だったのは約10年前なので、スマホで航空券や宿を予約することは、それほど新しいことでもない。今ではアプリやサイトは沢山あるので、より安く楽な方法を選択できるようになった。
水曜どうでしょうのヨーロッパシリーズ内では、航空券は事前に用意されていたが、宿は現地で直接ホテル等に行き、部屋を確保していた。
ヨーロッパ・リベンジではドイツでホテルが見つからず車とテントで野宿をしていた。またヨーロッパ20カ国〜では、南仏のエクス・アン・プロヴァンスのホテルがどこも満室で、大泉さんがホテル探しに奔走していた。(※結果、ホテルがみつかって野宿にはならなかった。)ちなみにこの回では、初回版のヨーロッパ21カ国完全制覇でも、ホテル探しに苦労した話が出てくる。
今ならスマホで当日泊まれるホテルを検索して、web予約しているだろうな…と思いながら観続けていたら、最終シリーズでは藤村ディレクターがスマホでホテルを予約していた。さすがに2020年になると、どうでしょう班の全員がスマホを持ち、Wi-Fiをレンタルし、Googleマップにナビをしてもらっていた。ただ途中まで、ミスターさんと藤村ディレクターは頑なに紙の地図で道を調べていた。
スマホがあれば、ホテルを予約できずに野宿することも、地図を見過ぎたミスターさんが吐くこともない。もしかしたらスマホがあれば、北欧の車内が退屈すぎて大泉さんが壊れることも無かったかもしれない。(※北欧の旅程では走行距離が長すぎたため、観光などすることなくずーっと運転している日があった。大泉さんはヨーロッパシリーズでは後部座席にいることが多く、運転やナビは他のメンバーがしてしまうため、やる事がなさすぎて壊れてしまうシーンがある。)
ただ野宿することにならなければ、水曜どうでしょうの名言「ここをキャンプ地とする」は生まれなかったし、道に迷って小競り合いになるシーン(※小競り合いは水曜どうでしょうの番組内では一番盛り上がるシーンで、特に大泉さんと藤村ディレクターの小競り合いや罵りあいは容赦が無さすぎて、それはそれは面白い)もないはずだ。
大泉さんは壊れてしまったけど、退屈な時間があったからこそ「フィヨルドの恋人」は生まれただろうし(ムンク美術館でムンクの叫びバルーンを購入し、暇な大泉さんがムンクさんをオバさんに見立てて、ミスターさんに喋りかける小ネタから、小ドラマ作成が始まる。フィヨルドの恋人は北欧のフィヨルドの風景とミスターさんの本気の芝居により、妙に完成度の高いドラマに仕上がっている。)
水曜どうでしょうの面白さは、不便さやもどかしさや苦しさから出来ているかもしれない。特に苦しい状況の時には大泉さんは盛大にボヤき、ミスターさんは苦笑し、藤村ディレクターはケラケラ爆笑している。そして嬉野ディレクターは普段はほとんど話さないけど、苦しい状況の時に珍しく発言しそれが字幕で出てくると何故か面白く感じる。
スマホが無いからこそ、そういう苦しい状況及び見せ場がたくさん出てくる。
ただスマホが登場した最終シリーズでも、大泉さんのスマホで検索した飲食店がことごとく閉まっており、藤村ディレクターが罵りはじめ、大泉さんがボヤキだすというお決まりの流れになった。とても面白いシーンなのだが、検索した店の営業時間が間違っていることは、田舎や海外ではあるあるなので、共感しながら爆笑してしまった。
旅行時の失敗ハプニングは同行者との軋轢を生むことが多いけど、どうでしょうでは笑いに昇華してそれが番組になるし、視聴者も失敗・ハプニング→軋轢→笑いの流れを求めている気がする。
実際には旅行中にケンカして、同行者と絶縁してしまうことだってあり得る。ディズニーランドに行くカップルは別れることが多いし、友達間でもケンカ別れすることはある。私と大学時代に、海外旅行に一緒に行った友達と旅行中にケンカをして別々に帰り、それから一度も連絡をとっていない。その時はスマホはあったけど、ハプニングは起きたし、友達を1人失ったので旅行自体が失敗だったと思う。
スマホがあるから海外旅行は、昔より安く楽に行ける様になった。逆にスマホがないと海外旅行以前に、国内旅行すら行ける気がしない。
でも、どうでしょうのヨーロッパシリーズを観ていると、将来もっと海外旅行が楽になったとしても、楽しさやハプニングは変わらずあるだろうし、旅行は自分と同行者次第で失敗にも楽しい思い出にもなるんだろうな…と思った。
明日も仕事は休みなので、これから初回版の21カ国完全制覇を観ます。
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