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どうする?アフターコロナの吹奏楽【練習編】

ほぼ全ての楽団が練習休止に追い込まれているこの状況。もし収束し練習再開したとしても、最初は同じような練習スタイルではなく、最大限感染予防をして取り組むカタチになると思います。そこで今思いつく、吹奏楽での感染予防の練習法を考察してみました。

予防対策①=指揮者

まず吹奏楽の練習でもっとも飛沫を飛ばすのは指揮者です。少し高い位置で、棒を振る以外の時間は何かをしゃべっていることがほとんど。

しかし指揮者がマスクを着けて指揮をするのは、歌手が表情を隠して歌を歌うようなもので、必要なことが伝わりにくくなります。

特に練習段階においては、表情はタクトよりも必要だったりする場面が多く、練習効率が落ちてしまう可能性があります。そこで考えた解決策は↓

【解決策】表情の見えるマスクを使う

そう、皆さんも〇きなりステーキさんで見たことがあるかもしれない、透明マスク。上の動画のものは簡易的ですが、〇きなりステーキさんが開発した笑顔の見えるマスクは、シェフやスタッフが大きな声だしても「前」と「下」に飛沫が飛ばないことを目的に開発され、市販されています。

指揮台近くの奏者を飛沫から守り、なおかつ声も届く。お客様に近い場合の司会者や生徒の前で表情が必要な先生などは、今後必須になってくるかもしれません。

予防対策②=演奏者

楽器に溜まる水分は飛沫ではなく、息で楽器を温めることで生まれた水蒸気が主。そこに菌が溜まるのか、楽器を通した息の排出がどうなるのかは、専門家でないとわかりませんが、私たちができそうな予防策といえば↓

【解決策】横や前、後ろとの距離をとって配置する

感染予防のための政府からの指針(20.4.24現在)では会話は1.5m以上離れてとなっています。なので、それに従って配置は以下のようにステージ上いっぱいに広げる感じでどうでしょうか。

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【解決策】マスク替わりに被り物をする

ズーラシアン方式の被り物で守るっていうのも、意外に予防効果ありかもしれません!息苦しそうですけど、意外とやれるのかな…。


予防対策③=密を防ぐ

団員50人を超える楽団はどう頑張っても練習上、密の状態になります。そこで人数と場所を分散させて、ITリモートによる合奏を考えてみました。基本は生放送ですが、アーカイブ(録画)をしておけば、練習に来れなかった方が土日に一人ででも練習ができます。

【IT合奏の例】

1.【ホール上】→最小編成の全楽器【別練習場】→それ以外のメンバー

2.   別練習場にはホールの指揮姿の生映像をモニターで流す。

3.指示の際は音声ありにして、各パートのポイントを指示。練習最後にはホール、別練習場ともに録音。後で組み合わせて合奏の雰囲気を確認する。

※必要なもの WiFiカメラ、指揮者用ピンマイク、大型モニター、ポケットWiFi×2

不確定な情報ですが、海外の場合は、緊急事態宣言解除に関して①学校再開→②飲食店再開→③小規模集会の再開、というように、段階的になるようです。

よく専門家が「何も対処しないと」という表現を使いますが、世界中の音楽愛好家がこの状況で何もしないはずありません。練習再開の日のイメージをいつも頭に持ちながら、日々健康に過ごしておきたいと思います。

太宰府市民吹奏楽団 常任指揮者 飯田信也

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