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タイの瞑想寺に閉じ込められてもう5ヶ月

閉じ込められてというのは、コロナ騒動でいまだに日本に帰れないと言う意味です。

海外には私のように立ち往生(スタック)している外国人旅行者がたくさんいて、飛行機を予約してもキャンセルされ続けている現状です。

羽田空港や関西空港や福岡空港の発着をときどき見ているけど、ほとんどがキャンセルされていて、海外から日本に来れないし日本から海外に行くのもむつかしい状況なのは、あまり知られていないでしょう。

私の場合は、運良くここの瞑想センターにご厄介になっていて、事情をわかってくれている長老が無償で滞在することを許してくれています。

自由に近所に買い物には行けるけど、夜間は出歩くことはできないし(寺のルール)、センターにいる生徒と話す事も禁じられていて、新入りの生徒さんから道を聞かれて案内するだけで瞑想の先生(ロシア人の尼さん)に注意されました。

もちろん、近所の飲み屋やカラオケバーに遊びに行くなどもってのほか。

ほとんど、部屋の中で一日中過ごしています。

そんな生活にもいい加減飽きてきます。しかし、仏教の教え(このセンターの教え)では、「誰とも会話せずに瞑想(自分を見つめ直すこと)で来世が幸せになれる」と教えています。

それは全くブッダの教えとは反しているでしょう。

瞑想の教師達は「教えたい」という自分の欲求を満たすために、それが人々を「助ける」という理由をつけているようです。

この瞑想センターでの修行内容は過酷であり、オウム真理教のやりかたを思い出しました。

まず、スマホや電話を禁止し、外部との接触を断ちます。そして小さな部屋に閉じ込めてひたすら瞑想という「いじめ」を強要するのです。

瞑想の内容は、まず仏像にゆっくりと丁寧に三度の礼拝をします。これは上座仏教のやりかたで、偶像崇拝を信者に植え付けて、「ブッダの教え」ではなく「仏像」をありがたいものと思わせ、仏像を高額で信者に売り付けるためのものであり、より多くの布施(寄付)をしてもらうための洗脳です。

なので、東南アジアの上座仏教徒(王様や政治家まで)は高額な布施を寺に行うのです。

ヴィパッサナー瞑想は、人々の洗脳が簡単に行えます。

外部からの情報を断ち、考える事や疑問を持つ事を止めさせます。(手塚治虫の「時計仕掛けのりんご」ように)

現代では情報を自由に動画配信やSNSを使って人々の感情操作をすることができます。

たとえば、

「この製品を使わなければあなたは時代に取り残される」

「この商品を使えば痩せて自分に自信が持てる」

「この加工食品は体に悪い」

など、例をあげればキリが無い嘘の情報をメディアを使って植え付けています。

ブッダは「知恵を持って物事を正しく見極める」ことを言っています。

しかし、この瞑想センターでは、正しく考える事さえ止めるように教えています。それでは仏教の教えとは反しています。

ブッダは当時のインドのバラモン教のやり方や「苦行」に疑問を持っていて目覚めたのです。

このセンターで行っている事は、僧侶や仏像に敬意を払って崇拝し、苦痛である瞑想を我慢すると幸せになれると教えています。

これはバラモン教や苦行と同じであって仏教ではありません。

ブッダがこの状況を見たら激しく怒る事でしょう。

「私が教えたのは、私の像を崇拝する事ではない!」

「私がおこなった瞑想は、悟りを開くものであって考えを止めさせたり、人々を洗脳させ、苦しみを与えるためのものではない!」

と・・・

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