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大人ってそんなもんだから!!

昨日の 3/5(日)、日本武道館で行われた「東京03 FROLIC A HORIC feat.Creepy Nuts in 日本武道館ーなんと括っていいか、まだ分からないー」を見てきた。とても良かったので忘れないように感想をつらつらとメモのように並べていこうと思う。

内容については 東京03が主催のコントライブではあるものの
R-指定がラップをしたり、DJ松永がターンテーブルでスクラッチしたり
GENTLE FOREST JAZZ BANDが場面に合わせて演奏したり
音楽色も強く コントと音楽が地球史上初 100%融合したライブだったに違いない。
その歴史的な瞬間に立ち会えた事が光栄だと感じる位
濃密な3時間半のエンターテインメントだった。

ただ、コント自体も一つ一つに伏線があり
最後は登場人物の人間模様に心を動かされて、
角田さんが序盤に放った「大人ってそんなもんだから!」
という言葉に様々な意味で集約されていく。
喜劇や演劇に近い側面もあり かつ現実的でメッセージ性がある。

今回の「なんと括っていいか、まだ分からない」は
簡単に言うと 「そんな無理して括らなくて良くね?」という意味だと思う。

このライブと関連した 「どのように括れば良いのか分からない」部分は
「これはコントなのか、音楽ライブなのか、それても舞台なのか」
「この悩みは どういう悩みでどうしたら解決できるのか」
等だ。

それは 今回出演するCreepyNutsがラッパーでもありながら、
ラジオパーソナリティーもやり、テレビ番組にも出演する事から
「んで結局何が本業なの? 本業ラッパーじゃないの?」
とジャンルで括ろうとする一般人への叫びにも見えた。

この舞台では登場人物が 本当の大人になる過程で悩み
「外野から 何かに括られる事について 本人が不自由に感じる必要も無い」し
「自分が出来ない理由を探して、自分を括り 殻に閉じこもるのは簡単ですよね」という答えに行きつく。

良い意味で「大人ってそんなもんなんだから。」は
批判する人を説得する事も 自分が出来ることも少しは諦めて妥協して前向きに取りあえず行動しようよ
というメッセージだったんじゃ無いかなぁと。
面白かったけど、突き刺さるそんなライブでした。

出演者の中では 特にR-指定さんはコントをした後に そのまま歌ったりと
大車輪の活躍ですさまじかった。
特にCreepyNutsの「サントラ」にあてがきをしたような
MC ZIGOKUのストーリーは 作家のオークラさんから R-指定さんに向けたラブレターのように感じたし
劇中に歌う CreepyNutsの曲の魅力が最大限 引き出されていて
こんな脚本だったら 本人どれだけしんどくてもやるよなと思ってしまう程 圧巻で
リスペクトが込められすぎていて 良い意味でオークラさん気持ちが悪かった。

また、映像では伝わらない角田さんの
雰囲気や声で笑ってしまう独特の雰囲気
やっぱライブはナマモノだなと感じる瞬間が詰まっていたなーと感じた。

ラジオパートでは佐久間さんとCreepyNutsが出てきて
「ブースに2人いるとなんか泣いちゃいそう」
と素直に吐露していて リアルと芝居を行き来する瞬間に
一人一人がその人でなければいけない理由 なんかも見えて感動した。

いきなりだが CreepyNutsの「助演男優賞」という曲でこんな歌詞がある。
「ダークナイトでいえばジョーカー ブラックレイン松田優作
ロックフェスでのCreepy Nuts 時として主役を喰っちまう」

今回の主役はあくまで東京03、CreepyNutsだ。
ただ、その主役を吉住さんは喰った。確実に。
その位に 拍手笑いをかっさらい 今までのイメージが
壊されるような 吉住さんが演じるのぶ子には 本当に笑い疲れた。
彼女にとって この日があったからお笑いを辞めなかった
この日を境に変わった みたいな岐路に立ち会えた気がした。
(R-1に出ず、FLORIC A HOLIC出演を決めたことも含めて岐路だったのかと)
終盤は吉住さんが板付しているだけで 周りがざわざわとしているのが
一種のカタルシスのように感じて 鳥肌が立ちました。

とつらつらと並べてきましたが 最後に春日が春日をしていて
やっぱ春日には「さん」をつけなくても良いな
それくらいスターだなと 感じた一幕が面白かったです。

とても幸せな空間だったなあ
仕事したくないな。
もっと余韻に浸っていたいな。
でも仕事はするのよ
「大人ってそんなもんだから」

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