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飲み会でぼっちの人に対する正しい取り扱い方

僕に彼女が出来るまで」の第7話において合コンのシーンを描いたのですが、合コンの後半で、「水を飲む人を演じていた」という描写を入れました。

それについて良く分からないという意見を頂いたので、どういった心理なのかを解説しようと思います(野暮だとは思いますが…)。それに併せて、僕が考えるそうなった状態の人に対する正しい対処法を書いてみようと思います。しかしながら、これから述べることは僕個人の考えであり、万人に当てはまるものでは無いということをあらかじめ提示させて頂きます。

まずはこちらの画像をご覧ください。

これは合コンなどの男女間の飲み会ではなく、一般的な飲み会において僕がどういった行動をしているかを自分なりに分析してみたものです。しかしながら、「(4)孤立」以降の部分は合コンにおいても起こりうる事象であると考えます。僕が漫画で描いたのはその部分です。

ではなぜ、水を飲む人を「演じる」必要があるのでしょうか?

それは気配を完全に消すためです。HUNTER×HUNTERで言えば「絶」の状態です。それを目的にするならば「何もしない」ことが正解であるように思えます。しかし、僕の経験上何もしないことは間違いであると断言できます。戦場の兵士が迷彩柄の服を着るように、敵(?)から身を守るためにはその場になじむことが必要なのです。何もしないということは、スクランブル交差点の中心で一人だけ立ち止まっているようなものです。

「何かしている人」を演じることでその場になじみつつ、気配を消すことが出来るのです。必ずしも水を飲む必要はありません。ラベルを眺めたり、誰かの話に頷いてみたり、一心不乱に食べ続けたり、スマホを見てみたり、お手拭きで台を拭いてみたり…。それらを複合的に駆使することで限りなく存在感をゼロに近づけることが出来ます。そうやって「絶」を修得したとしてもまれに「凝」を使う能力者に出会うことがあります。一般的な言葉で言い換えれば「気遣いの出来る人」です。それらの方々の台詞としてお見受けするのは、

「何にも話してないけど大丈夫?」

という台詞です。この台詞は一見優しい言葉のように見えますが、実のところ、とどめの一撃なのです。後頭部を長距離からスナイピングされた気持ちです。もちろんその言葉には、その場になじませてあげよう、みんなの和に混ぜてあげようという完全なる善意から出る言葉と理解しています。しかしながら、翻訳するならば「おい!ここにぼっちがいるぞ!」と、皆に知らしめる行為に等しいのです。それでは、ぼっちに対する正しい対処方は何なのか…?それは…

完全に無視すること

であると考えます。気遣いの出来る人は、そういった孤立している人にいち早く気づくと思います。しかし、もし本当にその人のことを想うのであれば無視することが優しさなのです。なぜなら一番その人が恐れていることは「孤立していることがバレること」だからです。だからもしその演技に気づいたとしても、気づかないフリをすることがベストなのです。もし声を掛けるとしたら、「何にも話してないけど大丈夫?」の後にも、その人が参加できそうな話題を提供し続ける必要があると思います。最初の一言だけで投げっぱなしというのが一番最悪な状態です。何にも話すことがないからだまっているのですから。

「なんで勝手にぼっちになったやつにそんな気遣いが必要なんだよ!?」と、そろそろ怒号が飛んで来そうです…。ではそういった状況から脱するためのもっと良い方法は無いのでしょうか?現時点の僕の答えとしては…

本人が努力するしかない!

ということです。これまで僕は存在感を消す努力をしてきましたが、それでは演技をしている時間はただ堪え忍ぶ時間となり、飲み会を楽しめません。そういった状況を変えるためには、能動的に他者と関わり、自分の存在を認知してもらいつつ会話を楽しめるように努力しなければならないと考えます。その具体的な方法は僕も模索中です。もし、そのスキルを身につけることが出来たなら、何かしらの方法で皆さんにお伝えできればと思います。

以上、『飲み会でぼっちの人に対する正しい取り扱い方』でした。

夕飯が豪華になります。