ヲヤスミと云うには早過ぎる

青い空を画面越しに見ている
四角い画面を銀河に見立てて
何故だか心が震えているんだ
永遠なんて欲しくもないから
もう一度最高の一分半をくれ
ヲヤスミと云うには早すぎる

小さな空を隔てているけれど
君が居ると思っているんだよ
何処かで生きているんだろう
永遠なんて望んでいないから
もう二度とさよならだなんて
ヲヤスミと云うには早すぎる

傷跡が君を捕まえて
傷跡が君を縛りつけ
無数の記憶無限の夜
どうか輝く日々まで
帰ってきてほしいと

青い光を指先から銀河の果て
日々暮らすだけの君の街まで
届いてほしいと思っているよ
永遠なんてありっこないから
もう一度だけ一分半で泣いて
ヲヤスミを云うならその後で

君の最後の一瞬じゃなくていい
君の最後の一文字じゃなくても

傷跡が君を苦しめて
傷跡が君を通り過ぎ
無数の追憶無限の夢
どうか輝く君がまた
この場所へ帰れれば

君の最後の一瞬じゃなくていい
君の最後の一文字じゃなくても
ヲヤスミと云うには早すぎる


「生きて帰ってくれ」
そういう気持ちを書きました。事情はわからない、関係性も大してない
だけど、そんな人たちが「いのる」事で、還ってくるいのちもあったじゃないか

これは私の大好きなテレビゲーム、MOTHER2からの引用ですが、コレを書いたのはネットで知り合った仲のいい友人が自殺未遂をし
この当時まったく音信不通になってしまっていたことで生まれた作品でした。結果、彼女はちゃんと生きて戻って来たし、その後も紆余曲折あったものの今はフツーにアルバイトして暮らしています

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