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これぞDAOの世界!dYdXのガバナンスに参加する方法

2023年の完全分散化(V4)に向けて開発を進めるdYdX。完全分散化によってdYdXは全ての中央組織を排除することを目指しています。

「誰がdYdXを管理するのでしょうか?」

その鍵となるのがガバナンスです。この記事では、dYdXのガバナンスの仕組みや参加方法を解説します。

1. dYdXのガバナンスと必要性とは?

dYdXは、中央に組織を持たない完全分散化を目指していますが、dYdXが取引所として機能し、成長するためには、プロダクトに改善を加えたりイベントを開催したりすることが必要となります。

ここで、登場するのがガバナンスです。

ガバナンスは、dYdXのガバナンストークンDYDXの所有者を中心に実行されます。例えば、dYdXでイベント開催したい場合には、はじめに提案が行われます。提案は誰でも行うことが可能です。

提案がまとまったら、賛否を問う投票が行われます。投票権を持つDYDX所有者は、提案された内容が本当にdYdXにとって必要か否かを判断する役目を担います。さらに、ガバナンストークンDYDXの所有量に応じて、票の比重が変わります。

以下で、実際のガバナンスの流れを見てみましょう。

2. dYdXガバナンスの流れ

dYdXガバナンスの提案から採決までの流れは以下の通りです。

(1)スレッドを立てて議論を開始

まずこちらのページからガバナンスページからスレッドを立てて、提案に関するコミュニティメンバーの意見を聞くことができます。

誰でもスレッドを立てることが可能ですが、メールアドレスまたはEthereumアドレスの登録が必要です。登録方法は以下の通りです。

CommonwealthのdYdXガバナンスフォーラムを開く。
リンクはこちら

右上の「Log in」をクリック。

以下のページでウォレットを選ぶ。その他の方法で登録する場合は、「Connect Another Way」を選んでください。

ウォレットが登録できたら、アカウント名を入力します。

これで登録が完了です。

アカウントを作成したら、実際にスレッドを立てることができます。

(2)DRCを提出

こちらのテンプレートに沿ってDRC(dYdX Request for Comments:dYdXコメントリクエスト)を作成し、ガバナンスフォーラムに提出します。DRCは、多くの意見を検討し提案内容の改善点を見つける役目を持ちます。

このDRCに必要な情報は以下の通りです。

  • 簡潔なDRCのタイトル

  • 提案の簡潔な説明

  • DRCの根拠と理由

  • 投稿のタイトルにDRCと記載(例:DRC: New Trading Request)

  • コミュニティメンバーが投票に使用できるコミュニティプール

これらのスレッドを立てたら、投票に進む前に届いた意見やコメントを全て対処し、提案を改善する必要があります。

(3)オフチェーン投票(スナップショット)

10,000DYDX以上を所有するメンバーによって投票のスナップショットが作成できます。スナップショット投票の結果が、少なくとも100万DYDX / stkDYDX満たし、少なくとも67%が賛成票を投じた場合、提案された変更がdYdXトレーディング社によって実装されます。

提案内容に、スマートコントラクト(ブロックチェーン上の契約)の変更が含まれる場合は、以下のオンチェーン投票が行われます。

スマートコントラクトの変更が含まれない場合、オフチェーン投票で可決次第、次のエポック時に実装となります。
各エポックは28日間と定められています。エポックのスケジュールはこちらから確認してください。

(4)オンチェーン投票

スマートコントラクトの変更における具体的な手順を提示する必要があります。まず、DIP(dYdX Improvement Proposal:dYdX改善案)をオンチェーンに送ります。約1日「保留」となった後、ステータスは「アクティブ」に移行します。

2〜10日間投票が行われ、以下の条件を全て満たした場合可決となります。

  • 過半数の票が賛成に投じられる

  • 最低限の参加数を満たしている(案によって異なる)

  • 設定された票数の差における条件を満たしている(例:10%以上の票差で可決など)

(5)実装される

可決から実装されるまでには日数の規定があります。

オフチェーンで可決された場合
→ dYdXトレーディング社は実装までに最大1エポックの猶予を持つ
エポックに関する詳細はこちら

  • オンチェーンで可決された場合

  • 最初の0〜2日目は実装不可

  • 2〜9日目はStarkwareのみ実装可能

  • 9日目以降、誰でも実装可能

3. 過去のガバナンス提案例

すでにdYdXのガバナンスは稼働しており、実際に提案や投票、実装が行われています。

以下はその一例です。

取引報酬を25%削減する提案が行われました。この投票では、最終的にオンチェーン投票で投票参加者の99%以上のDYDXが賛成に投じられ、可決されました。

最後に

このようなガバナンスは、完全分散型を目指すdYdXにとって必要不可欠なシステムです。

より良いdYdXを作り上げるための改善案を提出して、公平に投票が行われます。まさにコミュニティが作り上げるコミュニティのための分散型取引所となるのがdYdXです。



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