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dYdX Foundation(dYdX財団)について

以下は、dYdX公式発表記事を翻訳・編集したものです。原文はこちら

「トラストレス」という言葉をご存知でしょうか?トラストレスとは、信頼する必要性が不要であることを意味します。dYdXは、トラストレスで自分の暗号資産を自身で管理できる完全分散化を目指します。

dYdX Trading Inc.(以下、dYdXトレーディング社)は、常に公正でトラストレスな暗号資産を開発してきました。いかなる中央組織も存在しない、前例のないビジョンです。

その目標を達成するために、dYdXレイヤー2プロトコルをCosmos(コスモス)に移行して、完全に分散化する予定です。ユーザーやコミュニティが管理する自立したプロトコルの作成を目指しているのです。

dYdXトレーディング社は、dYdXレイヤー2プロトコルの開発とプロダクトと市場の適合性を見出す上で、重要な役割を果たしてきました。暗号技術を使った高度な金融商品の分散型プロトコルのビジョンから始まり、前進させるために3つのプロトコルを設計。StarkWareを使用してdYdXのレイヤー2プロトコルで拡張し、最高レベルのユーザーエクスペリエンスを構築してきました。

一方で、イーサリアムレイヤー2が中央集権的な要素を持つことと、処理能力がdYdXが求める水準に達していない点から、Cosmos(コスモス)に移行してV4のメインネットを構築することが発表されました。

これらの今後の基盤となる優れたプロダクトの構築と同時に、コミュニティの成長を促進する必要があります。完全分散化が達成されたら、dYdXレイヤー2プロトコルの制御をユーザーやコミュニティが担うことになるからです。

コミュニティのガバナンスと分散化は、トラストレスやセキュリティ、安定性に重点を置いて実現されます。その目的のために、スイスのツークに本部を置く独立した財団であるdYdX Foundation(dYdX財団)が設立されました。

評議会のメンバーには、Arthur Cheong、Rebecca Rettig、Markus Spillman が含まれます。つまり、dYdX財団の設立は、dYdXプロトコルの完全な分散化に向けた最初の重要なステップなのです。

dYdX財団の目的は、将来のすべての実装における技術的またはその他のあらゆる側面をサポート・成長です。

dYdX財団は以下のことが可能となります。

  • 適切な研究開発活動とプロジェクトを支援し、資金を提供する

  • エコシステムや dYdXプロトコルについて一般の人々に対して宣伝・教育するデジタル資産の発行、受け取り、使用、および保持(投機的な取引活動なし)

  • ガバナンス用のスマートコントラクトを展開し、ガバナンストークンを発行する

  • エコシステムの利益のために、さまざまな企業、パートナー、銀行、規制当局、当局、およびその他のサードパーティと連携する

  • 受け取った寄付金を分配

  • 商標、著作権、およびその他の知的財産権またはライセンスを取得、保持、または付与

  • エコシステムやdYdXプロトコルをサポート

  • イベントの開催

目的の達成、または促進を支援するために必要かつ適切で望ましいすべての行動を実行します。

dYdX財団が、プロトコルのエコシステムとガバナンス関連事項の開発と成長を支援する間、dYdXトレーディング社のコア開発チームが今後焦点を当てて取り組むことが2つあります。

「オーダーブック」と「dYdXプロトコル」の分散化です。分散化されたオーダーブックとマッチングエンジンは、dYdXプロトコルに変更をもたらしますが、機能を強化することは含まれません。その代わりに、dYdXプロトコルのすべての面で検閲への耐性を作るという利点があります。

dYdX財団は営利を目的としておりません。一方、dYdXトレーディング社は、V4まで取引量に応じたメイカー/テイカー手数料を引き続き請求します。これにより、取引の取引手数料がカバーされ、収益が得られ、より多くの流動性が促進されます。

dYdX財団は、分散型ガバナンスを促進します。トレーダーに強力で透明性のあるオープンな高度な金融商品を提供しながら、dYdXのプロトコルをコミュニティ主導で成長、開発、および自立に向けて前進させるためのサポートに尽力します。

dYdX財団CEO就任の記事はこちら↓

dYdXの公式発表はこちら


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