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【高額NFT】「Bored Ape Yacht Club」1億円で売却!?弱気相場を生き残るNFTと消えるNFTの見分け方

NFTブームの絶頂期と比べると、取引量は減少。2022年夏にはマーケットプレイスOpenSeaも全従業員の20%を解雇したことが話題になりました。

さらに暗号資産業界のベアマーケット(弱気相場)に追い打ちをかけたFTX騒動。

NFTも遂に終わりか...と心配されていました。そんな中、11月24日に猿のイラストで高額NFTとして知られる「Bored Ape Yacht Club(ボード・エープ・ヤットクラブ)」が100万ドル(約1億円)で購入されたのです。

1億円の高値をつけたNFTとは?
厳しい冬の時代で「生き残るNFT」と「消えるNFT」の特徴を比較分析します。

1. 1億円越えのNFT「Boared Ape Yacht Club」

このBoared Ape Yacht Club(以下、BAYC)と呼ばれる猿のNFTは、ブロックチェーンのソフトウェアソリューションを提供するChainのCEOであるDeepak Thapliyalが所有。

2022年11月24日に800ETH(執筆時点で100万ドル、1億円以上)で売却されました。購入したのは、複数の人気NFTプロジェクトのマーケティング・開発に携わり多数の高額NFTのコレクターKeungz氏です。

BAYCとは?

BAYCは、2021年4月に始動した10,000体のユニークなNFTコレクションです。最初の価格は0.08 ETH (当時の価格で約190ドル、2万円前後)で販売されました。

Yuga Labsという会社によって運営されるBAYCは、当初4人のメンバーにあだ名を付け、詳細を非公開としていました。現在は、4人の初期メンバーが、作家兼批評家と元学生、エンジニアで構成されていることを公開しています。

BAYCが高額NFTになったきっかけ

1体2万円前後という比較的安値でスタートしたNFT…一年足らずで1億円以上の高値をつけるまでに成長!

その理由は、主に2つあります。

まずは、海外セレブリティがBAYCを購入したことです。パリス・ヒルトンなど数十名の著名人がBAYCを購入し、ツイッター等で公表。これをきっかけに世界中で人気が爆発。当然ながらNFTの価格も上がり、高値で取引されるようになりました。

さらに、BAYCの魅力としてユーティリティがあります。ユーティリティとは、NFTの活用価値を意味します。

例えば、自分のアイデンティティとしてSNSのプロフィール画像に設定したり、NFTをゲームで使用するなど、アート以外のNFTの価値を持つNFTが人気です。このユーティリティは、プロジェクトの良し悪しを判断する上で、大切な要素です。

BAYCは所有者が多くの特典を受け取ることで有名です。まず、関連NFTであるBored Ape Kennel Club (BAKC)というNFTがBAYC所有者へエアドロップされました。

人気NFTから販売されたNFTということで、BAKCの価格も上昇。2022年12月時点で、エアドロップされたBAKCのNFTフロアプライスは6ETH前後(8000USD/100万円以上)となっています。

それに加え、BAKC所有者には、暗号資産であるApeCoin(APE)が付与されました。

出典:CoinMarketCap

ApeCoinは、一時3000円以上まで高騰。

BAYCのNFT所有者には、10094APEを付与したことから、
2万円で購入したNFTで、3000万円以上の利益を確定したホルダーもいる計算となります。

2. 生き残るNFTと消えるNFT

暗号資産業界全体が弱気相場に落ち込む中、NFTファンにとってBAYCは、いつか手に入れたい憧れのNFTであり1億円以上で取引されます。

その一方で、人気が衰えて消えるNFTも多く存在します。中には、NFTを一般に販売した直後に消える詐欺のNFTもあるのです。

課題となるのは、NFTプロジェクトの数が増えるにつれて差別化する難易度が高まっていることです。例えば、一時期人気であったプロフィール画像(PFP)用のNFTは、数え切れないほど存在します。個人のアイデンティティやステータスとして機能するNFTは、価格が下がればプロフィール画像としての価値も下がる傾向にあるため、生き残るNFTか否かをすぐに見分けることは困難です。

また、美しいアートやデザインであれば人気のNFTになるとも限りません。NFTを現実世界に例えると、BAYCやクリプトパンクは、ブランドバッグのルイヴィトンやシャネルのようなものです。他のプロジェクトが、ルイヴィトンと同じバッグを作ったとしても、同等の価格で売れるとは限りません。

つまり、一概にBAYCのマネをするだけでは、高額プロジェクトになることは難しく新たな活用方法や独自の価値を見いだすことがが求められています。

最後に

現在の暗号資産市場は、大手取引所FTXの破綻等により落ち込んでいますが、相場が回復するとNFTの人気が上がる可能性もあります。BAYCのように、元々は数万円だったNFTが100万円あるいは1億円になる日が来るかもしれません。

分散型取引所dYdXは、ハリネズミをモチーフにしたNFT「ヘッジー」があり、根強い人気を誇っています。購入方法や特典の詳細は、以下の記事を参照してください↓

だからこそ、NFTを安全に保管することは大切なのです。NFTは、詐欺やハッキングによる被害が多発しています。フリーミントやエアドロップを謳った詐欺など、手口が日々巧妙化しているのが現状です。

大切な資産は、ハードウェアウォレットによる保管がおすすめです。
正しい暗号資産やNFTの保管方法に興味がある方は、以下の記事をチェックしてみてください!

さらに、2022年11月は中央集権型取引所FTXの破綻が大きな問題となりました。多額の資産を取り戻せていないユーザーが世界中に多くいます。

↓FTXの破綻の詳細はこちら↓

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