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4の欠落感

4は欠けているものを切望する。
この4の欠けているもの、要するに欠落感というのは日常的な欠点とはニュアンスが違う気がしている。人と違って大きく何かが欠けているという抽象的な意味合いがある。漠然としていて何だか全貌は把握できないけどただひたすら欠乏を感じるもの。だから実際的・日常生活で困っている欠点と考えると大きく解釈がズレるのではと思ってる。
この4の欠落感は簡単に改善できるものではない。スキルが足りないだとか、自分の身の回りの日常生活で足りないとかそんな具体的なものではなく、もっと実際的ではないもの、どう足掻こうかどうにもならないもの、幼少期に得られなかったもの、記憶の隅に追いやられてるような自分でも忘れているようなもの。それを補うために外部から何か良いものを持ってきて、欠落感を補おうとする。何か自分らしいと感じるもの、自分を表してくれるようなものを探し求める。それを取り入れることで、欠けているものを補おうとする。得られないものを得ようと常にもがく。こういうところは改善の1より物欲の7っぽい。
147は欲求不満タイプなので自分の欠点に目を向けやすい。だから4でも実際の欠点に囚われると思う。でもそれが自分らしさへの渇望に直接繋がるわけではないという感じ。

参考
「性格と神経症: エニアグラムによる統合」ナランホ

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