入院生活1

大部屋に移ってからは嘘のように安静にしていられた。

透析をするために首にバスキャスがついていること、心電図や飽和酸素濃度を測るためのコード、鼻腔酸素がついていることがうっとうしいくらいで、痛みもとりあえずなく、しっかりしていたのではないかと自分では思っている。

食事はほとんど食べられなかったが、、、


退院まで10日程度、透析があると、リハビリもなかなか進まない。

最初は廊下を往復する(多分100mはなかったと思う)だけで足ががくがくになっていた。

息苦しさはなかったが、とにかく「疲れた」

これが「廃用」なのかと思った。


それでもベッドサイドでスクワットをしてみたり、少しずつ体を動かしていった。

退院までには3回程度しかリハビリは入らなかった。家に帰ってからの勝負だなと思った。特にこれをしちゃだめだとか、これをやった方がいいなんて指導もなかった。

こんなもんなのかな?

退院時の先生の話だと、約3割の心筋がダメージを受けている。日常生活程度なら問題はないけれど、スポーツなどの体に負担がかかるものはダメだよ。とのことだった。

まぁ、スポーツなんてやってなかったけどね(;^_^A


うちに帰ると、子供たちが泣きながら抱き着いてきてくれた。「ごめんね、心配かけたね」

一緒に泣きながら笑った。

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