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GMの役割とは:Robbery at the Museum(REAL QUEST:リガ/ラトビア)

海外テレコンテンツで同じ団体さんの公演を5種類もするとは……!

リアル公演でも気に入った団体さんの公演は外せないとかありますね。その場合、気に入ったポイントとは何でしょう。

謎が良かったとかストーリーが良かったとか、何かしらの好きなポイントがあるのは間違いないでしょう。そのポイントとして、GMが良かったというのを挙げるのは、謎解き公演だと余り聞きません。

例えば演劇ならこの役者さんの出ている公演なら行くとかありますね。謎解き公演はそれを聞かない。遊びのメインがゲームだからなのかもしれません。

そう思っていたら、GMが良くて行きまくるコンテンツに巡り会うことができました。それがラトビアのREAL QUESTのコンテンツです。

公式ページ

ストーリー

(公式サイト情報を意訳)
ヤバイポーカーの賭けに負けたあなたは、危険な人物達に脅され借金の形に博物館に保管されているダイヤモンドを盗んでこなくてはいけなくなった。

無事にダイヤモンドを盗み出すことはできるのだろうか。

感想

安定のダイアナ。

ダイアナさんというのはRealQuestのGMさんで、おそらく英語対応担当の方です。はじめてプレイした時、そのあまりのハイテンションさで一気に好きになりました。

そして、なんというかゲームの概念が根本から異なる。

いわゆるエスケープルームや謎解きが、探索してパズルや暗号を解き明かし目的を達成するストーリー物だとすると、ここのコンテンツはギャグ漫画?

ジョーク的なエッセンスがある謎解き公演自体はこれまでもあったと思いますが、それはあくまでストーリの添え物、小ネタ的であるのに対し、Real Questのオンラインコンテンツは突っ込み所一杯のGMとの珍道中、ジャンルとしてギャグだということもできます。

鍵穴に鍵を使ってと言うとキーホルダーの方を使って開かないとかやったり、いきなり歌い出したり、なんか大きい順だか小さい順だかわからないけれども並べてセットする仕掛けで素直に言うこと聞いてくれるなと思っていたら実は逆でした!って喜んだり。プレイヤー側はギャグ漫画の突っ込み役の気持ちを思う存分味わえます。

謎を真面目に解きたい人にはNot for Meなんだろうなと思いますがエンターテイメントとしてはとても参考になります。

すごいのはお巫山戯ばかりしているようで、見せるべき物はみせてますし、探索が必要な時もストレス無く見つけることができるようにカメラワークをしています。この辺りの塩梅って実はかなり難しくて、オンライン越しでの探索は想像以上に発見するのが難しい。プレイヤー側にとってストレスが大きくなるのでむしろ探索させないくらいが良かったりするレベル。ただ世界観を考えると探索0にするのも難しい所を、文字通り良い感じに処理しています。メインはむしろギャグなフレーバーなのにカメラワークとかもよく考えられている感があり、それがなんともいえない味わい深き作品になっているのです。

漫画にもストーリー物とギャグ物があるように、謎解きやエスケープルームにも色々なジャンルがでてくることが、今後の分野の発見につながるのではないかなとも思うので、なんというかある程度英語力あるひといたら是非プレイして欲しいコンテンツです。

おわりに

謎をメイン見てしまう謎解き公演。ただたまにはその常識と異なる物に触れてみることも、良いかなと思います。明らかに異質なコンテンツ、ご興味ある方は是非ぷれいしてみてください!

作品情報

タイトル:Robbery at the Museum
制作団体:RealQuest(リガ/ラトビア)

公演時間:70分
プレイヤー人数:2-5名
価格:70ユーロ(グループで)
環境:ZOOM

面白い記事を書いていけるよう頑張ります!!